春向けのロゴ.Mar  Plamo Linux FAQ

このページでは主に Plamo-3.x 使用時に参考となる FAQ をまとめてあります. 一般的な FAQ も載せていますが,これ以前のバージョンや汎用的な FAQ 集については Plamo Tips にある FAQ なページをご覧ください.Plamo-4.0x シリーズ固有の FAQ については,FAQ for 4.0x の index を使ってください.

また,それぞれのバージョンの errata や ML-Tips をご覧になると解決できる問題もありますので, 各リリースに関する情報Plamo Linux ML-Tips もあわせてご利用ください.

plamo をインストールし,adduser で新規ユーザを作成すると ホームディレクトリに配置される各ドットファイルや, /etc に配置される各ファイルPlamo Linux システムの起動プロセスなどの簡単な 説明も加えてあります.
( Plamo-4.0x で変更/追加されたファイルは現在含んでいません.)

Linux の一般的な Tips などについては,参考になるサイトを紹介しておきます.

主にプログラム名やコマンド名で始まる Question を想定していますので, アルファベットのインデックスを用意しました.日本語で始まる場合は, ローマ字変換とみなしてアルファベットに対応させています.
文中の ~$ や ~% は,ユーザのプロンプトを意味し,~# は root のプロン プトを意味します.

【 Index of FAQ for 3.x 】

 A  B  C  D  E  F  G  H  I  J  K  L  M  N  O  P  Q  R  S  T  U  V  W  X  Y  Z


【 Index of FAQ for 4.0x 】

 A  E  F  K  L  M  N  O  P  R  X



adduser で新規ユーザを作る時に,使ってはいけないユーザ名の例をおしえてください.   

基本的に,特殊記号の含まれるユーザー名や,日本語のユーザー名は使わない方がいいでしょう. 具体的には,アルファベットの大文字小文字,数字,_ のみで構成したユーザー名が安全です.
これは,各種のスクリプトや設定ファイルで,ユーザー名をプログラム内の変数として扱う場合が多くあるからです.

たとえば,ピリオド "." を含むユーザ名は POSIX では許されているらしいのですが,不具合が出ます.
plamo.linux などのようにピリオドを含むユーザ名にしてしまうと,plamo の /usr/bin/adduser は,chown で "chown $LOGIN.$GID" とユーザ名とグループ名の区切りにピリオド "."を使っているため,chown が正常に動作しないと思われます.
結果として,このように名付けたユーザのホームディレクトリ内に,オーナー,グループが root.root のディレクトリやファイルが作られてしまうことになり, そのため X window manager が起動しない現象が起こった事例があります.
この事例の場合は,~/.kde/ 内のユーザ権限で書き込むべきファイルに書き込むことができず, 次のようなエラーメッセージがでて kde が起動しませんでした.

    KDEインタープロセスコミュニケーションのセットアップにエラーが起こりました。
    システムのメッセージは以下の通りです。

    Could not read network connection list.
     /home/plamo.linux/.DCOPserver_Plamo_0

    "DCOPserver"プログラムが実行中か確認してください!

どうしてもピリオドを含むユーザ名を使いたい場合は, /usr/sbin/adduser 中の,"chown $LOGIN.$GID" を "chown $LOGIN:$GID" と書き換えれば上記の不具合は回避することができますが, 原因不明の不具合がどこで発生するかわかりません(未検証)ので,使わないほうがいいでしょう.

ATAPI 接続の CD-R/RW,DVD-R/RW(DVD+R/RW)ドライブは使えますか?/使い方は?-- 一部 plamo-4.0x   

どちらも使えます.最近の DVD マルチドライブも同じく使えます.

これらのライティングができるデバイスは,Linux では SCSI デバイスとして使いますので,IDE デバイスを SCSI Emulation で SCSI デバイスとして認識させる必要があります.
plamo-3.x 系でインストールされるカーネルは, CONFIG_BLK_DEV_IDESCSI=m となっているように,SCSI Emulation 機能をモジュールとしていますので, 特にカーネルの再構築は必要ありません.

/usr/doc/JFdocs/CD-Writing-HOWTO.txt.gz にライティングについて一通りの説明がありますので, 一度目を通す(less を使えば読めます)といいでしょう.

どうすれば使えるようになるかというと,plamo-3.3 でしたら /etc/modules.conf にすでにそのための設定を用意してあります.

       # for IDE CD-ROM/CD-R
       #alias scd0 sr_mod
       #alias scsi_hostadaputer ide-scsi
       #options ide-cd ignore=hdc
       #post-install ide-scsi /usr/bin/hdparm -d 1 /dev/hdc

この 2 行目 〜 5 行目の先頭の # を削除します.

次に /etc/modules.conf を書き直しましたので,モジュールの変更を反映させるために, root になって,depmod -a コマンドを実行します.
これで ATAPI 接続のライティングデバイスを使えるようになります.

実際にライティングする方法とか,もう少し詳しい解説が DVDマルチドライブを使う にありますので,参考にしてください.
SCSI エミュレーションを使用せずに直接 ATAPI デバイスとして使う方法については, How to use ATAPI CD-R が参考になります.

コンパイル時にエラーがでてプログラムをインストールできません./ あるプログラムのインストール作業中に,./configure を実行すると,「The file /lib/modules/2.x.xx/build/include/linux/version.h does not exist.」 といったようなエラーがでるのですが?   

インストールしただけの状態では,version.h は作られません,
一度 make menuconfig などを実行すれば必要なものが作られます.
この件に限らず,インストール後に一度 make menuconfig を実行しておくと, 様々なプログラムをソースからコンパイルする時に出る,

   /usr/include/linux/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
   /usr/include/asm/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません

といったエラーは回避できます.
Linux Kernel Configuration の画面で,別に中身を変更しないで Main menu を Exit で抜けると, new kernel configuration を save するかどうか問い合わせるダイアログがでますから, "Yes" を選択して終了します.
エラーメッセージの /lib/modules/2.x.xx の x の部分は,kernel のバージョン番号になります.

なぜ Plamo では,こんな面倒なことをしなければならないの? という疑問をお持ちの方は, [plamo:21762] をご覧になってください.

version.h が無い,というエラー以外にも,
   /usr/include/bits/socket.h:305: asm/socket.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
   /usr/include/linux/errno.h:4: asm/errno.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
といったエラーの場合は,同じ作業をすると解消します.

   configure: error: modversions.h is missing - you shouldconfigure your kernel first
の場合も,この作業で解消できると思われますが,kernel config の CONFIG_MODVERSIONS を確かめるのが先になります.

/usr/src/linux-x.x.xx/include/linux/autoconf.h needed by /usr/src/linux-x.x.xx/include/linux/signal.ver
の場合は,make menuconfig のあと make dep まで行なうと解消します.

adduser で作ったユーザにログインできません.パスワードを入力してもログインプロンプトに戻ってしまいます.-- plamo-4.0x   

adduser で新規ユーザを作成する時に,新しいパスワードを 2 回入力しますが,ここを間違えたとは考えられませんか?
plamo-4.0x の /usr/bin/passwd では,たとえ再入力したパスワードが最初に入力したパスワードと異なっていても次のメッセージを出して終了してしまいます.

       Enter new UNIX password:
       Retype new UNIX password:
       Sorry, passwords do not match
       passwd: Authentication information cannot be recovered
       
       Done...

パスワードを設定しなおしてから,再度ログインしてみてください.パ スワードの変更方法は,「パスワードの変更」をご覧く ださい.

CD-R/RW に焼いてみたいのですが,どんなツールを使ったらいいですか?   

contrib の CDtools ディレクトリの中に, cdrecord.tgz を用意してあります.
また,土谷さん作の Plamo-test/CDtools/cdrtools-2.01-NLS.tgzなら,CD-R/RW, DVD-R/RW に対応しています.

cdrecord.tgz には cdda2wav,cdrecord,devdump,isodump,isoinfo,isovfy, mkhybrid,mkisofs,readcd,の各コマンドが含まれ, cdrtools-2.01-NLS.tgz にはこれらのほかに,dvdrecord,isodebug, scgcheck,の各コマンドが含まれます.
mkisofs の使い方は "man mkisofs" で,cdrecord は "man cdrecord" で確かめてください.
パッケージのインストール方法は,tgz パッケージを参考にしてください.

実際にライティングする方法などについては, ATAPI 接続の CD-R/RW,DVD-R/RW(DVD+R/RW)ドライブは使えますか? を参考にしてください.

cdrom ディレクトリのマウントに失敗してしまいます.   

この事例は以下のような内容でした.

-----//---------------//-----
     ~$ mount /cdrom
とすると,"mount: ディレクトリではありません" というメッセージが出ます.
この時 /var/log/syslogには,
     kernel: hdc: lost interrupt
     kernel: hdc: drive not ready for command
と出力されています.
dmesgを見た限りでは,
     hdc: CD-ROM CDU611-F, ATAPI CD/DVD-ROM drive
     hdc: attached ide-cdrom driver.
     hdc: ATAPI 10X CD-ROM drive, 256kB Cache, DMA
このように出力(この dmesg はあくまで出力の一例です.)されているので,認識されていると思います.
-----//---------------//-----

この syslog のメッセージは, DMA なり IRQ なりの関係で CD ドライブが正しい反応を返さなかった時に出るようです.Linux 側では DMA を使おうとするが, CD ドライブの側が DMA ではダメ,といった時です.
次の 3 種類のいずれかの方法で,解消できます.

  1. 起動時のカーネルパラメータで,
         hdc=cdrom
    とか
         hdc=slow
    とかを指定してみてください.
  2. カーネルの make menuconfig の Main Menu から,"ATA/IDE/MFM/RLL support --->" を選択し,次の "IDE,ATA and ATAPI Block devices --->" を選択,"--- IDE chipset support/bugfixes" 以下の "Enable DMA only for disks" を有効(Y)に指定して再構築する方法もあります.
    /usr/src/linux/.config で確認するには,"CONFIG_IDEDMA_ONLYDISK" の値が "=y" ならこのパラメータが有効,"is not set" なら無効になっています.
  3. 次のコマンドを root で実行し,CD ドライブの DMA を切ってしまう方法もあります.
         ~# hdparm -d0 /dev/hd? (hd? は CD-ROM に対応するデバイス)
    これで解消できたら,/etc/rc.d/rc.local あたりにこのコマンドを追加しておけば, 次からは起動時に実行されるようになります.

plamo の各バージョンのツリーをみると,contrib/ というディレクトリがありますが,これはなんですか? また,xxx のパッケージはありませんか?   

plamo 本体には含まれないが,あればとても有用で便利なプログラム/ツールなどを, tgz パッケージにしたものが置いてあります.なるべく,インストールした Plamo と同じバージョンの contrib/ 以下に置いてあるパッケージを使いましょう.
plamo の ftp サイトの Update/ 以下に各バージョンごとの更新されたパッケージが置いてあります.

Plamo Tipsのリンク集や, PukiPlamo の PackageSquare には, メンテナの方々を始めとする個人提供の各種パッケージへのリンクがあります.

tgz パッケージですからインストールもアンインストールも簡単におこなうことができますので, tgz パッケージを参考にしてください.

dmesg ってなんですか? ブートメッセージをもう一度見たいのですが.   

dmesg は,カーネルの (ログ用) リングバッファの表示と制御を行なうプログラムです.
使用法は,コンソールや X 上の kterm などで,
       ~$ dmesg
とすると出力されます.
カーネルからのメッセージを記録しますから,システムブートアップメッセージを確認するのに便利です.
ブート時のメッセージを手で写す必要はなく、
       ~$ dmesg > boot.messages
とすれば,boot.messages (このファイル名は自分で好きな名前にします.) に dmesg の内容が書き込まれます.
ブート後もカーネルからのメッセージを記録するので,リングバッファの性格上, バッファがいっぱいになると古いものから削除されていき, やがてブート時のメッセージは消えてしまいます.

DVD-R/RW に焼いてみたいのですが,どんなツールを使ったらいいですか?   

土谷さん作のPlamo-test/CDtools/cdrtools-2.01-NLS.tgzが用意されています.
cdrtools-2.01-NLS.tgz には cdda2wav,cdrecord,devdump,isodump, isoinfo,isovfy,mkhybrid,mkisofs,readcd,dvdrecord,isodebug, scgcheck,の各コマンドが含まれます.
mkisofs の使い方は "man mkisofs" で,dvdrecord は "man dvdrecord", cdrecord は "man cdrecord" で確かめてください.
パッケージのインストール方法は,tgz パッケージを参考にしてください.

実際にライティングする方法などについては, ATAPI 接続の CD-R/RW,DVD-R/RW(DVD+R/RW)ドライブは使えますか? を参考にしてください.

DVD Video は観ることができますか?(映画とかを観るマルチメディアプレーヤ)   

DVD Video などを観るツールでしたら, ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-test/DVD/に, 土谷さん作の Xine(a free multimedia player) 関係のパッケージ,libdvdcs.tgz,xinelib.tgz,xineui.tgz が置いてありますので, これを使うといいでしょう.使用法などは,このディレクトリに置いてある,00Readme を読んでください.

パッケージのインストール方法は, tgz パッケージを参考にしてください.

dvi ファイルを dvipdfmx で pdf 化すると,中に取り込んだ画像の一部が欠ける症状が出ます.   

Plamo 3.3 の ptex3.1.2 でコンパイルした dvi ファイルを,同パッケージに含まれている dvipdfmx で pdf 化すると,中に取り込んだ画像の一部が欠ける症状が出てしまう,という件ですが, plamo-ML の記事, [plamo:22113] dvipdfmxで、取り込んだeps画像の一部が欠ける に解消法が紹介されています.

ドットファイルという名前を聞きますが,これはどんなファイルですか?   

ドットファイルというのは,主にユーザのホームディレクトリに置かれているファイルで, ファイルの先頭にドット "." があり,単に "ls" や "dir" コマンドでディレクトリの中身をリスト表示しても見えないファイルです. また,ドットのついたサブディレクトリも同じように表示されません.
".Xdefaults" ".bashrc" ".tcshrc" ".dir_colors" ".emacs" ".xinitrc" などなど,主にプログラムの初期化(設定)ファイルである場合が多いです.
"ls" や "dir" でドットファイルもリスト表示したい時は,オプション " -a" をつけて実行します.
通常これらのホームディレクトリに置かれているドットファイルは, ~/.Xdefaults などと表記するのが一般的です.

ドットファイルについてを参考にしてください.

egg/canna で拗音のローマ字かな変換を l + [a,e,i,o,u,……] 系統に直したい.   

egg/canna で拗音のローマ字かな変換は標準で x + [a,e,i,o,u,……] に定義されていますので,変更する場合は, /usr/share/emacs/site-lisp/egg/its/ の hira.el, kata.el, hankata.el の
    (its-defrule-select-mode-temporally "l" downcase) を無効にし,
       (its-defrule "la" "ぁ" nil t)
       (its-defrule "li" "ぃ" nil t)
              ・
              ・
と以下,同じように追加します.

Emacs でかな漢字変換サーバと通信する機能 Tamago-4(Egg-4) の設定ファイルはどこ?   

Egg-4 の基本的な設定は,ホームディレクトリの ".emacs" で行ないます. Egg-4 で使えるかな漢字変換サーバは,Wnn6/FreeWnn/Canna/Sj3 です. Plamo-3.x では canna と wnn 用の基本的な設定はユーザ作成時の初期状態で ".emacs" に書かれています.

fortune ってなんですか?/ログインすると(rsh や ssh などでも),英語の格言のようなものが表示されるのですが,あれはなんですか?制御できますか?   

/usr/games/bin/fortune による出力です.fortune は, おもしろくためになる格言を無作為に表示するプログラムです.
plamo では,bash の場合 ~/.bash_login,tcsh/csh の場合は ~/.login 内に fortune を起動するスクリプトが書かれています.
(これらのファイルについては, ホームディレクトリに配置される各ドットファイル をご覧ください.)
ログイン時の fortune を無効にするには, これらのファイルの次の行の先頭に,以下のようにコメントマーク(#)を付けるか, この行全体を削除します.

~/.bash_login の場合,

       # fortune : ログイン時に毎回違ったメッセージを表示します.
       #if [ $SHLVL = 1 ] ; then
       # if [ -x /usr/games/bin/fortune ]; then
       # echo
       # /usr/games/bin/fortune
       # echo
       # fi
       #fi

~/.login の場合,

       # fortune : ログイン時に毎回違ったメッセージを表示します.
       #if ( $SHLVL == 1 ) then
       # if ( { tty --silent } ) then >& /dev/null
       # if ( -x /usr/games/bin/fortune ) then
       # echo "";/usr/games/bin/fortune;echo ""
       # endif
       # endif
       #endif

フォントの設定を変えたい.plamo-4.0x では firefox-gtk2 など gtk 系のメニューなどが "みかちゃんフォント" になります,これはどうやって別なフォントに変えることができますか? -- plamo-4.0x   

~/.gtkrc-2.0 を次の内容で作ってみてください.

      gtk-font-name = "FS Gothic 12"
      style "gtk-default-ja" {
      fontset = "FS Gothic 12"
      }
      class "*" style "gtk-default-ja"

Firefox-1.0(.1) を配布されているバイナリから Plamo-4.0(2) 環境にインストールしましたが,メニューバーのフォントが大きくて見苦しいです. メニューバーのフォントに関する設定はどうすればいいでしょう? また,URL を入力する際に Emacs 風のキーバインドにすることはできますか? -- plamo-4.0x   

Firefox (Mozilla も?) では,HTML ファイルを表示するためのフォントの種類やサイズについては "Edit -> Preference -> General -> Font & Colors" から指定できますが,メニューバーのフォント等については Firefox を起動したら作成される各ユーザーごとの初期設定を保存しているディレクトリ ~/.mozilla/firefox/xxxxxxxx.default/chrome にある userChrome.css という設定ファイルで指定します.
( xxxxxxx の部分は英数字 7 文字がランダムに割り当てられます.)

例えば,以下のような内容を userChrome.css に指定すると,メニューバーのフォントのサイズが 12pt になります.

      * {
       font-family: alias-fixed-iso8859-1 !important;
       font-size: 12px !important;
      }

      .tooltip-label {
       font-family: alias-fixed-iso8859-1 !important;
       font-size: 10px !important;
      }

ただし,上記の指定だけでは Google 等のフォーム入力部分のフォントは大きいままになるので,それらのサイズも変更する場合は ~/.mozilla/firefox/xxxxxxxx.default/chrome/userContent.css に

      input, textarea {
       font-family: FS Gothic !important;
       font-size: 13pt !important;
      }

のような指定を行う必要があります.

上記の指定でメニューバー等のフォントは変更できましたが,URL を入力する際に ^H 等の Emacs 風のキーバインドで使えるようにするには, ( これは gtk-2 のレベルの設定になるので ) ~/.gtkrc-2.0 というファイルに

      gtk-key-theme-name = "Emacs"

という設定を行なえば Emacs 風のキーバインドが利用できます.
なお,これら Mozilla ( Firebird ) の undocumented な設定については, Mozilla をカスタマイズする に詳しい解説があります.

ゲームはどんなものがどこに入っていますか?/ BSD由来のテキスト版ゲーム集は?   

伝統的に遊び心もあわせ持つ plamo では, 様々なゲームやアクセサリーを各バージョンのソースツリーの plamo/jg1/ 以下に用意しています. 「お勧めパッケージ」でインストールした場合は無条件で入ります.
plamo-3.x で jg1 に収められているパッケージは次の通りです.

actx.tgz emiclock.tgz fkiss.tgz gcal.tgz igusta2.tgz jnethack.tgz lifegame.tgz mindfocus.tgz netmaj.tgz penta.tgz poker.tgz rogue.tgz same.tgz seimei.tgz shoot.tgz sxsame.tgz x777.tgz xballoon.tgz xcapsule.tgz xflash.tgz xhakom.tgz xjokes.tgz xjump.tgz xkobo.tgz xmascot.tgz xmd.tgz xmogura.tgz xosmulti.tgz xpoker.tgz xpuzzletama.tgz xrenju.tgz xrot.tgz xshisen.tgz xsoldier.tgz xtokkaetama.tgz yamsweeper.tgz

ゲームの種類と収められるディレクトリは以下のようになります.

hostname コマンドでホスト名(マシン名)を変更したら,システムを再起動しても X が起動しなくなってしまいました.   

ホームディレクトリの ".Xauthority" を削除(rm)あるいは移動(mv)してからなら X が起動します.

kernel config. IO-APIC を有効にしたら,VIA のチップを使ったマザーボード上の Ethernet card で ping が通らなくなりました.   

IO-APIC は,menuconfig の "SMP OFF" and "Local APIC ON" の条件下で選択項目に出てきますが,これを有効にすると,特に VIA や SiS 系のチップセットを使っているマザーボードの場合, こういったトラブルに見舞われることがあるようです.必要がなければ, Local APIC ,IO-APIC は OFF で kernel を構築してみましょう. Plamo の標準 kernel では,これらはいずれも OFF になっています.

KDE で kinput2 が起動しません.   

ホームディレクトリのドットファイル, ~/.xinitrc_kde の "exec startkde" と書かれている行の前に, "unset TERM" と書いた行を追加すると解消されます.

具体的には次のように追加します.

       unset TERM
       exec startkde
       #exec afterstep

       mesg y

なお,こちらの問題の可能性もありますので, あわせて参考にしてください.

「KDEインタープロセスコミュニケーションのセットアップにエラーが起こりました。」というエラーメッセージがでて,KDE が起動しません.   

addusrの項を参照してください.

kterm 上でpkgtoolmake menuconfig などを操作する時, 背景色 (gray)が濃過ぎて文字が読みにくいのですが, 背景色はどうやって変更するのでしょうか?   

kterm に限った場合,color は,リソースの "KTerm*VT100*textColor0:" から "KTerm*VT100*textColor15:" を調整します.
make menuconfig や pkgtool の背景に関係するのは、Color7 になりますので, 試しに kterm を次のようなオプションと引数をつけて起動してみます.
       kterm -xrm "KTerm*VT100*textColor7: gray79"
       あるいは,
       kterm -xrm "KTerm*VT100*textColor7: #c9c9c9"
color 名は,#c9c9c9 のようにRGBを16進数で直接指定したり,gray79 のように /usr/X11R6/lib/X11/rgb.txt で定義されている色の名前で指定する事ができます.
いろいろ試してみて満足できる値が決まり,それを常用する場合は,ホームディレクトリの ".Xdefaults" に,
       KTerm*VT100*textColor7: #c9c9c9
といった具合に書き加えます.
使用している Window manager の設定ファイルに起動オプションを付けて書いておく, という方法もあります.(Afterstep なら ~/.steprc に,といった具合です.)
参考までに,テキストコンソールのデフォルト値は #aaaaaa で,kterm は #8c8c8c となっており,kterm のほうがかなり暗くなっていますので, コンソールでこれらのプログラムを使ってみると,違いがわかるでしょう.

「かな漢字変換サーバーと通信できません」というエラーメッセージがでて, X 上のアプリケーションでかな漢字変換ができません. (kterm や sylpheed,mozilla などで kinput2 からかな漢字変換ができない症状です.)   

おそらく問題なく動いていると思われますが,ps コマンドを使って, "/usr/sbin/cannaserver -inet" と "kinput2-canna" (こちらは X が動いていないと表示されません,) というプロセスが動いているのを確認しておいてください.
例:    ~$ ps ax | grep canna
       92 ?    S   0:00 /usr/sbin/cannaserver -inet
       325 tty1  S   0:00 kinput2-canna
ホームディレクトリの kinput2 設定ファイル,".kinput2rc" の最下行の内容が以下のようになっています.
     OPTS=""
これを次のように書き換えてください.
     OPTS="-cs localhost"
     または,
     OPTS="-cannaserver localhost"
書き換えた後 X を再起動すれば,かな漢字変換できるようになります.

カーネル: make menuconfig ってなんですか?   

カーネルの再構築作業には make コマンドを使いますが,"menuconfig" はカーネルパラメータの設定(カーネルの設定)をする時に使うツールの一種です.
他のツールとしては,対話式に設定を行なっていく "config" と, X 上でマウスを使える "xconfig" がありますが, 最も一般的に使われていると思われるのが,この "menuconfig" です.
使い方は,コンソール上や X 上なら kterm などで,/usr/src/linux に移動し, root で make menuconfig を実行し,Main Menu から各パラメータを設定します.
/usr/src/linux は,/usr/src/linux<バージョン番号> のリンクになっています.

       ~$ cd /usr/src/linux
       ~$ su
       Password:
       ~# make menuconfig

インストール後に一度 make menuconfig を実行しておくと, 様々なプログラムをソースからコンパイルする時に出ると思われる,

   /usr/include/linux/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません
   /usr/include/asm/XXX.h: そのようなファイルやディレクトリはありません

といったエラーを回避できますので,これはインストール後のお約束のようなものだと考えて, 実行しておくことをお勧めします.

なぜ Plamo では,こんな面倒なことをしなければならないの? という疑問をお持ちの方は, [plamo:21762] をご覧になってください.

注意しなければならないのは,kernel 付属のオリジナルコンフィグレーションファイルは, /usr/src/linux/arch/<i386 など>/defconfig であり,plamo インストール時の kernel のコンフィグレーションファイルは, /boot/config として保存されています.両者は内容に違いがあります.
( <i386 など> はマシンによって変わります.i386 は Intel 社の 32 ビットマイクロプロセッサ( MPU ) です.)

make menuconfig(その他も同じですが)は,/usr/src/linux/.config が存在しない場合, /usr/src/linux/arch/<i386 など>/defconfig を参照するようになっていますので,カーネルの再構築時に /boot/config を読み込まずに make menuconfig を実行して再構築を行なうと, plamo をインストール後に認識されていたものが認識されない現象が起こったりします.

/boot/config を読み込むには,make menuconfig の Main Menu の下から二番目の,
     Load an Alternate Configuration File
を選択し,ファイル名を入力するダイアログに,
     /boot/config
と入力します.

カーネル: カーネルコンフィギュレーションファイルはどこにありますか?   

plamo/plamo98 ともに,インストールした時点での標準的なカーネルのコンフィギュレーションは, /boot/config として保存されています.

make menuconfigだけを行なったり, カーネルの再構築を行なった場合は,標準的に /usr/src/linux/.config として保存されます.
/usr/src/linux は,/usr/src/linux<バージョン番号> のリンクになっています.

また,kernel 付属のオリジナルコンフィグレーションファイルは, /usr/src/linux/arch/<i386 など>/defconfig になりますが,これは /boot/config と内容に違いがありますので, カーネル再構築時には注意が必要になります.
make menuconfig の項を参考にしてください.

カーネルパラメータって何ですか/どうすれば使えますか/起動時に与えるには?   

Plamo がインストールされていれば, /usr/doc/JFdocs/BootPrompt-HOWTO.txt.gz を次のようにして less で読んでください. 起動時に引き渡すことのできるカーネルパラメータの詳しい説明が日本語で書かれています.
      ~$ less /usr/doc/JFdocs/BootPrompt-HOWTO.txt.gz
/usr/src/linux/Documentation/kernel-parameters.txt にも詳しい説明があります. (英文です.)
起動時にカーネルパラメータを与える方法は,使用しているブートローダによって異なります.

カーネルをバージョンアップした時に,以前のカーネルの設定をできるだけ引き継ぎたいのですが,簡単におこなえる方法はありますか?   

make oldconfig を使うという方法があります.

便宜的に,現在のバージョンを 2.4.22,新しく取得したバージョンを 2.4.24 としましょう.カーネルをアップグレードする方法はわかっているものとして話を進めます.
2.4.24 のソースを展開したディレクトリに,2.4.22 の .config をコピーします.
2.4.24 のソースディレクトリで make oldconfig を実行します.

make oldconfig は,2.4.22 の設定を反映しつつ,2.4.24 で新しく加えられたカーネルオプション[NEW]についてだけ問い合わせをしてきます.
この問い合わせに,単に Enter すると default の設定になります.

make oldconfig が終了したら,一度 make menuconfig を実行して, [NEW] と表示される項目の設定を確認しておいたほうがいいでしょう.
これで,2.4.22 当時のコンフィグを引き継がせることができます.

別な方法として,2.4.24 で make menuconfig を実行して .config を生成し,これと 2.4.22 の .config との差分を diff を使って取り,比較して 2.4.24 に反映させるのも有効でしょう.

キーボードの CAPSキー(Caps_Lock) と左コントロールキー(Control_L) とを入れ替えて使いたい.   

X 上で利用したい場合,plamo では標準で ~/.Xmodmap にこの入れ替えの設定をしています.
startx (xinit) で X を起動する場合は ~/.xinitrc の, xdm (X Display Manager) で起動する場合は ~/.xsession の次の部分の,if の行から 3 行の行頭のコメントマーク(#) を以下のように外すと有効になります.
       # Xの利用時に,Caps_Lock と Control_L とを入れ替える時は
       # 以下の3行を有効にします
       if [ -f $usermodmap ]; then
        xmodmap $usermodmap
       fi
ここに登場するファイル名については, ドットファイルの項を参考にしてください.
~/.Xmodmap は xmodmap のユーザ設定ファイルです. xmodmap でキーボードの振舞(キーマップ/キーバインド)をカスタマイズしたい場合は, このファイルに書き加えておきます.xmodmap については man xmodmap で確認してください.

コンソール上でも変更したいという場合,plamo では /usr/lib/kbd/keytables/cl2c-d.map が Caps_Lock と Control_L とを入れ替えるキーマップですので, これを /usr/bin/loadkeys でロードすればいいでしょう.
       ~# /usr/bin/loadkeys /usr/lib/kbd/keytables/cl2c-d.map
起動時には自動的にこのキーマップにしたいのなら, /etc/rc.d/rc.keymap に追記します. jp106 キーマップと cl2c-d.map にしておきたい場合は,次のように書きます.
       #!/bin/sh
       /usr/bin/loadkeys /usr/lib/kbd/keytables/jp106.map /usr/lib/kbd/keytables/cl2c-d.map
/etc/rc.d/rc.keymap に追記してから,すぐにその設定で使いたい場合は, restart すればロードされます.
       ~# /etc/rc.d/rc.keymap restart
       Loading /usr/lib/kbd/keytables/jp106.map /usr/lib/kbd/keytables/cl2c-d.map

コンソール画面が一定時間後に真っ暗になるのを制御するにはどうすればいいですか?   

/etc/rc.d/rc.M に、

     # Screen blanks after 15 minutes idle time.
     /bin/setterm -blank 15

という行があります."-blank 15" の "15" を指定したい時間(分)に変更します.
"0" にするとブランクになりません.

カーネルを再構築したらサウンドが鳴らなくなりました? -- plamo-4.0x   

plamo-4.0x ではサウンド回りは標準で ALSA のドライバを使っているので,ソースコード付属の(OSS の)ドライバは使いません.カーネルを再構築した場合,別途 /usr/src/ で ALSA のドライバ類をビルドしてインストールする必要があります.
ALSA のドライバパッケージは,/usr/src/ にあります. 4.01 でしたら,alsa-driver-1.0.5a.tar.bz2 になります. これを次のようにしてインストールします.

ユーザでログインしている場合は,su で root になり /usr/src に移動します.

     ~$ su
     Password:
     ~# cd /usr/src
     ~# tar jxfv alsa-driver-1.0.5a.tar.bz2    (ドライバパッケージを展開します.)
     ~# cd alsa-driver-1.0.5a
     ~# ./configure
     ~# make
     ~# make install

この後,新しいカーネルで起動すれば使えるようになります.

"lpr: Printer queue is disabled". ユーザで印刷をするのに lpr コマンドを使うと,このメッセージがでて印刷できません. root で実行すると普通に印刷できます.spool ディレクトリのモードは 777 にしています.   

root 権限で " ~# lpc enable <プリンタ名>" を実行して,プリンタを有効にします. root では無効になっているプリンタにもジョブを送れることに注意しましょう.
" ~# lpc enable all " とすれば,すべてのプリンタを有効にします.

lastlog が更新されない.コンソールや telnet ,ssh などでログインした場合に, /var/log/lastlog に反映されないようです.-- plamo-4.0   

この現象は,通常コンソールなどからログインすると,"Last login: ......" という最後にログインした情報を表示しますが,これが出ませんし, lastlog コマンドでもログイン情報が残っていない,というものです.

原因は,plamo-4.0x が採用している shadow-4.0.4.1 (ログイン系の認証パッケージ)では,USE_PAM が定義されている場合, lastlog の更新は行なわないためです.
lastlog への記録を行なうようにするには,plamo の PAM 認証標準ファイル /etc/pam.d/plamo-default の最後の部分に "session  required  /lib/security/pam_lastlog.so" という行を次のように追加してください.

      session  required   /lib/security/pam_limits.so
      session  required   /lib/security/pam_lastlog.so
      session  required   /lib/security/pam_unix.so

ただし,kdm という KDE 版 xdm(X ログインマネージャ) でログインするとキー入力ができなくなり,この設定を元に戻したところキー入力ができるようになった,という事例があります.

man kterm が文字化けで読めません.   

/usr/X11R6/man/ja_JP.eucJP/man1/kterm.1x.gz が JIS コードになっているためです.
root になって次のコマンドを実行してください.

       ~# zcat /usr/X11R6/man/ja_JP.eucJP/man1/kterm.1x.gz | nkf -e | gzip -c > kterm.1x.gz
       ~# mv kterm.1x.gz /usr/X11R6/man/ja_JP.eucJP/man1/

nkf の man ページが文字化けで読めません.   

/usr/man/ja_JP.eucJP/man1/nkf.1.gz が JIS コードになっているためです.
root になって次のコマンドを実行してください.

       ~# zcat /usr/man/ja_JP.eucJP/man1/nkf.1.gz | nkf -e | gzip -c > nkf.1.gz
       ~# mv nkf.1.gz /usr/man/ja_JP.eucJP/man1/

ネットワークカードのドライバにどれを選んだらいいのかわかりません.なにかいい方法はありませんか?   

複数のネットワークカードがある場合には対応していませんが,plamo の次期バージョン(おそらく 4.0)に実装する予定(未定であり,確定ではありません)のコードを紹介します.
このコードを実行すると自動的に適切な PCI バス接続のネットワークカードのドライバを選択してくれます.

  複数のカードに対応したスクリプトについては,plamo-ML の記事,[plamo:21865] を参照してください.

plamo をインストールした時点での kernel の場合,ネットワークカードのドライバ類は, 大概のものがモジュール(m)として組み込まれるか,カーネル組み込み(y)になっていますので, よほど特殊なカードを除いて,カーネルの再構築をしなくても認識されるはずです.
/boot/config の # Ethernet (10 or 100Mbit) 以下や,# Ethernet (1000 Mbit) 以下を確認してください. このコードは,ここで =m となっているドライバを検出します.

スクリプトの内容は以下の通りです. (次期バージョンに実装予定のものは,自動的にモジュールのロードまで行なうようになっていますが, ここでは,モジュール名を出力するところまでで終了しています.)

     #!/bin/sh
     vers=`uname -r`
     v_id="0x0000"`/sbin/lspci -n | grep 0200 | gawk '{print $4}' | cut -f 1 -d ':' | head -1`
     p_id="0x0000"`/sbin/lspci -n | grep 0200 | gawk '{print $4}' | cut -f 2 -d ':' | head -1`
     mod=`grep $v_id /lib/modules/$vers/modules.pcimap | grep $p_id | head -1 | gawk '{print $1}'`
     echo $mod

詳しい使い方については,内容的に サウンドの項 に書かれているのと同じですので,そちらを参考にしてください.
ここでは,便宜的にこのコードを netcard.sh に保存して実行,選択されたモジュール(この例では, 8139cp)をロードして,最後に /etc/rc.d/rc.modules か /etc/modules.confに設定するまでを説明します.

     ~$ /sbin/lspci

の出力をみて,Ethernet という言葉が含まれている行が,マシンに装着されているネットワークカードの情報です.
次のようにコードを保存したファイル netcard.sh に実行属性を付けて,実行します.

     ~$ chmod +x netcard.sh
     ~$ ./netcard.sh
      8139cp
     ~$

検出されたドライバモジュール(8139cp)をロードします.

     ~$ su
     Password:
     ~# /sbin/modprobe 8139cp

ロードされたか確認します.

     ~$ /sbin/lsmod

lsmod の出力に 8139cp があれば,間違いなくロードされています.

plamo のインストール時に,適切にネットワークの設定を行なっていれば, この状態でネットワーク接続が可能になります.
ネットワークの設定を行なっていない場合は,root になって,/sbin/netconfig や,/sbin/ifconfig(こちらは上級者向け)コマンドを使って設定してください.

ネットーワークの設定が間違いなくできているのを確認するには, /sbin/ifconfig や,/bin/netstat -r コマンドを使ってみましょう.

     ~$ /sbin/ifconfig

ifconfig の出力に,次のような eth0(一枚目のネットワークカード) に関する情報があるか確認します.

    eth0  Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx
        inet addr:192.168.1.20 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0
        UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
        RX packets:6367 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
        TX packets:6295 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
        collisions:0 txqueuelen:100
        RX bytes:1602112 (1.5 Mb) TX bytes:1064269 (1.0 Mb)
        Interrupt:3 Base address:0xd400

     ~$ /bin/netstat -r

netstat -r の出力(Kernel IP routing table)をみて,次のような default の Destination,Gateway の指定,Flags の項目に UG と示されるものがあるか, Iface の項目に eth0 と示されているものがあるか,確認します.

   Kernel IP routing table
   Destination  Gateway    Genmask    Flags MSS Window  irtt Iface
   192.168.1.0   *      255.255.255.0   U   40 0     0 eth0
   127.0.0.0    *      255.0.0.0    U   40 0     0 lo
   default   sv.hogefuga.jp  0.0.0.0     UG   40 0     0 eth0

ネットワーク接続が確認できたら,起動時にネットーワークドライバモジュールをロードするように設定しておきましょう.
起動時にモジュールをロードする設定の場合は,次のようにして,/etc/rc.d/rc.modules に書き込みます.

     ~$ su
     Password:
     ~# echo '/sbin/modprobe 8139cp' >> /etc/rc.d/rc.modules
     ~# /sbin/depmod -a

先の過程で modprobe していますから,一度 rmmod でモジュールを外し, /etc/rc.d/rc.modules の設定を有効にします.

     ~# /sbin/rmmod 8139cp
     ~# /etc/rc.d/rc.modules restart

もう一つの方法である,eth0 を使用する時には kmod の機能によって,常にモジュール 8139cp をロードするように設定する場合も,一度 rmmod でモジュールを外し,/etc/modules.conf に次のように書き込み,depmod -a を実行して,/etc/modules.conf の設定を有効にします.

     ~$ su
     Password:
     ~# /sbin/rmmod 8139cp
     ~# echo 'alias eth0 8139cp' >> /etc/modules.conf
     ~# /sbin/depmod -a

ネットワークに繋がりません.ごく一部のホストに対して ping は通っても http や ssh などの TCP な通信が通りません.-- plamo-4.0   

plamo-4.0 で起こるという報告があります.対策については 「TCP な通信が通らない,という現象の解消法」 をご覧ください.なお,4.0x ではすでに対応済になっています.

OpenOffice.org 2.0 のインストール (plamo-4.0x の場合)   

OpenOffice.org 2.0 の正式版がリリースされたので,plamo 4.0x へインストールする手順をまとめてみました.
OOo 2.0 系をインストールするについての問題点は,こじまさんが 9 月 5 日の日記 で指摘されていますので,それを踏まえて以下の方法でインストールすることができました.
なお,参考にしたのは, 「OpenOffice.org 2.0のインストール方法」内の, RPMが使え ない・使うのが困難・使いたくない場合 です.
以下はすべてユーザ権限で実行できます.root 権限は必要ありません.

  1. 必要なディレクトリの作成.(※注:ディレクトリ名は仮定のものですから,各人の好みの名前で作成してください.)

    ダウンロードした tar.gz 等を保存しておくディレクトリを /home/ユーザ名/tmp とし,OOo 2.0 をインストールするディレクトリを /home/ユーザ名/OOo2.0 とした例で進めますので,tmp と OOo2.0 というディレクトリ,さらに OOo2.0 のサブディレクトリ opt を作っておきます.

         ~$ pwd
          /home/ユーザ名
         ~$ mkdir tmp
         ~$ mkdir -p OOo2.0/opt

    ツリーは次のようになります.

         /home
          ┃
          ┗ ユーザ名
             ┃
             ┣ OOo2.0
             ┃  ┗ opt
             ┗ tmp

  2. インストールに必要なものを /home/ユーザ名/tmp/ 以下に保存する.
    • OpenOffice.org から, OOo_2.0.0_LinuxIntel_install_ja.tar.gz を取得し保存.
    • rpm2cpio を取得し保存.
      このページ自体が perl で書かれたスクリプトになっているので,このページを rpm2cpio という名前で保存しておきます.

      /home/ユーザ名/tmp/ 内の確認.

            ~$ ls tmp/
             OOo_2.0.0_LinuxIntel_install_ja.tar.gz  rpm2cpio

      rpm2cpio に実行属性をつけておきます.

            ~$ chmod +x tmp/rpm2cpio

  3. インストール作業開始.次の通り順次実行します.

          ~$ cd tmp
          ~$ tar zxvf OOo_2.0.0_LinuxIntel_install_ja.tar.gz

    展開した中身を確認しておきます.
    ※注)OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/ という名前は OOo 2.0 の更新に伴い変更されると思いますので,手元の内容を確認してください.

          ~$ ls
           OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/
           OOo_2.0.0_LinuxIntel_install_ja.tar.gz  rpm2cpio
          ~$ ls OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/
           RPMS/  licenses/  readmes/

    カレントディレクトリを OOo2.0 にします.

          ~$ cd ../OOo2.0

    rpm2cpio で,openoffice.org-core06-2.0.0-3.i586.rpm の中身を取り出します.
    下記の行は実際には一行です.書式は,[ rpm2cpio xxx.rpm | cpio -i ] です.

          ~$ ../tmp/rpm2cpio ../tmp/OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/RPMS/openoffice.org-core06-2.0.0-3.i586.rpm | cpio -i

    rpm2cpio による core06-2.0.0-3.i586.rpm の展開が完了しているか確認しておきます.

          ~$ ls opt/
           openoffice.org2.0/
          ~$ ls opt/openoffice.org2.0/
           presets/  share/

    openoffice.org-core06-2.0.0-3.i586.rpm は展開できたので,削除しておきます.

          ~$ cd ../tmp
          ~$ rm OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/RPMS/openoffice.org-core06-2.0.0-3.i586.rpm

    残りの rpm を rpm2targz で tar.gz に変換します.(rpm2targz は plamo に標準で入っています.)

          ~$ cd OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/RPMS/
          ~$ for f in *.rpm;do rpm2targz $f;done

    変換した tar.gz を OOo2.0/ に展開します.

          ~$ cd ~/OOo2.0
          ~$ for f in ../tmp/OOO680_m3_native_packed-3_ja.8968/RPMS/*.tar.gz;do tar zxf $f;done

    カレントディレクトリを /home/ユーザ名 に戻しておきます.
          ~$ cd
          ~$ pwd
           /home/ユーザ名

これでインストールは終了です.
X 上の kterm などで,
    ~$ OOo2.0/opt/openoffice.org2.0/program/soffice
を実行すると OOo 2.0 が起動します.

Java がインストールされていない環境の場合には,起動時に,javaldx: Could not find a Java Runtime Environment! と表示されますが,支障無く使用できます.

尚,もし,シェルの環境変数 LANG を C に固定してある場合,kterm 等から起動すると Shift + space で kinput2 のフロントエンドが出現しないので,日本語の入力ができま せん.この時のエラーメッセージの内容は,I18N: Operating system doesn't support locale "en_US" といったものです.
AfterStep 等の Wharf や,HotList に登録してしまえば,kinput2 は問題なく使えます し,kterm 等で export LANG=ja_JP.eucJP ( bash の場合 ) を実行してから,続けて OOo を起動すれば問題なく使えます.

openSSH でリモートからログインしたマシン上で emacs を立ち上げマウスを使うと emacs が終了してしまいます.-- plamo-4.0x   

openSSH 3.8 以降の ssh はデフォルトでは信頼されない X11 クッキーを使うようになりました.plamo-4.0x の openSSH はこれに該当します.
emacs が終了してしまう時のログは,
X protocol error: BadWindow (invalid Window parameter) on protocol request 38
というものです.
以前のふるまいに戻したい場合は, openSSH FAQ 3.13 に対策が載っています.

具体的には /etc/ssh/ssh_config に,ForwardX11Trusted yes を設定して, /usr/sbin/sshd を再起動します.

PATH(パス)を通す,とはどういうことですか?   

シェルはコマンド行から入力されたコマンドの位置を知るために,path 変数を使います.環境変数 PATH に含まれている(path が通っている)位置にあるコマンドならば, コマンド名だけの入力で,シェルはそのコマンドを実行します.

plamo の場合,基本となる path は, /etc/login.defs の ENV_PATH で設定されている,

   PATH=/usr/local/bin:/bin:/usr/bin

になります.
次に使用するシェルによって,bash の場合は /etc/profile の次の設定によって,

   PATH="$PATH:/usr/X11R6/bin:/usr/local/netpbm:$OPENWINHOME/bin:/usr/games/bin:/usr/games"

tcsh/cshなら /etc/csh.login の次の設定で,

   set path = ( $path /usr/X11R6/bin /usr/local/netpbm $OPENWINHOME/bin /usr/games/bin /usr/games )

上記の基本となる path($PATH や $path)に,それ以降の path が追加されています.
現在ログインしているユーザの path 設定を確認する時は,

   ~$ echo $PATH

とすれば表示されます.(~$ set|grep PATH や ~% set|grep path,env|grep PATH でも表示できます.)
ユーザが現在の path に,常時利用したい path を追加する時は,次の方法を使います.

  1. /etc/profile や /etc/csh.login に root 権限でそれぞれの書き方に習って設定する.
    (この方法はユーザ環境を設定するには勧められませんから,次の 2 の方法のほうが適切でしょう.)
  2. bash の場合は,~/.bashrc に,

         PATH="$PATH:<追加したい path 名>"

    と追記設定する.
    tcsh の場合は,~/.tcshrc に,

         set path = ( $path <追加したい path 名> )

    と追記設定する.
    ( echo コマンドで書き込む方法もあります.)

追加の設定をすぐに有効にしたい時には,どちらのシェルでも,
     ~$ source .bashrc(または,.tcshrc)
を実行します.(tcsh/csh には rehash コマンドもあります.)

セキュリティ上注意しておきたいのは,path にカレントディレクトリは含めない, という点です.詳しい理由は, [plamo:01004] を参照してください.

現在の path に,一時的に追加したい path を設定する時は,コンソールや X 上の kterm などで,
bash なら,

     ~$ export PATH="$PATH:<追加したい path 名>"

を実行します.
tcsh なら,

     ~% set path = ( $path <追加したい path 名> )

を実行します.
一時的に追加した場合は,ログアウトしたり,追加のコマンドを実行した仮想コンソールや kterm を終了すると,追加の設定は無効になります.

Plamo のアップデートやバージョンアップはどうやるんですか?/ apt-get はないのですか?   

Debian GNU/Linux の apt-get に相当するアップグレードコマンドは Plamo にはありません.
Plamo の基本的なスタンスは,自分の環境は自分自身で自分好みに作り上げていく, という点に置かれています.
そういった意味からも,日本語環境など一通りの重要なものについては最初から構築されていますので, インストール後にすぐに使い始めることはできますが,個々のパッケージのアップデートなどは, 個々人のやり方で(ソースからコンパイルしてインストールか, 自前でパッケージングしてインストールなどが一般的な手法です.)行なわれているのが現状です.

もちろん,重要なセキュリティー問題に関するアップデートや,重要なバグ修正があった時などは, パッケージャーによるアップデートパッケージを用意して,Plamo の Web サイト上の セキュリティー関連情報 や, 各リリース関連情報 でアナウンスしていますので,そちらを参考にアップデートを行なうといいでしょう.
別館の PackageSquare にもさまざまなパッケージ情報がありますので参考にしてください.

Plamo 3.x シリーズであれば,3.0 〜 3.3 まですべて glibc 2.2.5 ですから,どのバージョン用のパッケージでも利用できますので, Change.Log を参考にして,plamo のバージョンによってアップデートされたパッケージを, ダウンロードサイト情報 のバイナリツリーやアップデート用から取得することも可能です.

openssl のバージョンに依存するパッケージの場合には, openssl をアップデートする必要がありますので,この場合,共有性は 3.1 〜 3.3 となります.

さて,バージョンアップ(アップグレード)はどうすればいいかですが,3.x シリーズであれば,前述の方法で 3.0 から 3.3 へアップグレードすることも可能です.
しかし,2.x シリーズから 3.x へ,または,2.x 同士(2.0 から 2.2 など)でも,glibc(GNU C ライブラリ)のバージョンが異なるため, アップデートされたパッケージを単純にそのまま入れ替えても, 動かなくなるプログラムがでてしまいます.

現在の環境をなるべく残したまま確実にバージョンアップを行なうには, 各設定ファイル(/etc 内や /home/<ユーザ名> 内のドットファイル)や,ホームディレクトリ内の必要なファイル類をバックアップしておき, 新しいバージョンを新規にインストールした後で,各設定ファイルなどは, バックアップしておいたものを参考に書き直す(書式が変更になっている場合もあるので, 注意しておくべきです.),バックアップしたホームディレクトリのファイルはそのまま戻す, といった作業が必要になります.

ホームディレクトリを別パーティションに作ってある場合は, 新規インストール時に,そのパーティションはフォーマットしないでおけば, 中身は変更されずそのまま残ります.

こういった,アップグレードや個々のプログラムのアップデートを自動で行なう手段が無い, という点からも,Plamo は Linux 初心者には敷居が高い,難しい,といった批評を受けているかも知れません.
しかし,Plamo の基本的なスタンスを思い出してください.
過度のブラックボックス化を避け,自分の環境を一つ一つ自分の手で作り上げていくという楽しみを味わいながら, Linux に代表されるオープンソースソフトウェアというものを学んでいけるのが Plamo Linux なのです.
実際に,元は Plamo 2.x あたりなのだが,現状は kernel 2.4.xx,glibc 2.2.5, 個々のプログラム類も最新のもの,と 3.3 あたりの環境と同じかそれ以上になっているので,Plamo のバージョンがいくつなのかわからない(笑),といったユーザも多数存在しています.

そんな面倒なことはやりたくない,与えられたものをとにかく不自由無く使えればいいんだよ, 環境なんて押し着せで充分,という考えの方には,残念ながら Plamo は向いていないと言わざるを得ません.

Plamo98: さまざまなプログラムで,./configure した時,エラーがでてコンパイルできません.   

./configure した時,ログに,

/usr/include/bits/errno.h:25: linux/errno.h: No such file or directory
/usr/include/bits/local_lim.h:36: linux/limits.h: No such file or directory

こういったエラーメッセージが多数でてコンパイルできない場合は, カーネルのソースコードが正しく展開されていない可能性が大きいです. Plamo98 の場合 HDD の容量を考慮して,普通にインストールしても /usr/src/ 以下にカーネルのソースコードがインストールされません.
カーネルソースのインストールとパッチを当てる方法は,/usr/src/README-linux98 に書いてあります.
plamo-3.3 を例に簡単に手順をお知らせします.作業は root で行ないます.

  1. カーネルソースのインストール.

    plamo のソースツリーから plamo/k1/kernsrc.tgz を installpkg でインストールします.
    インストールすると,
           /usr/src/linux-2.4.22/
           /usr/src/linux
    が作られます.

  2. patch を当てる.

           ~# cd /usr/src/linux
           ~# bzcat ../plamo98-2.4.22-diff.bz2 | patch -p1

  3. ヘッダファイルのディレクトリのシンボリックリンクを張っておきます.

           ~# cd /usr/include
           ~# ln -s /usr/src/linux/include/asm-i386 asm
           ~# ln -s /usr/src/linux/include/linux linux
           (~# ln -s /usr/src/linux/include/scsi scsi)    scsi 関係を使用するならこれもです.

  4. make menuconfigの実行.:

           ~# cd /usr/src/linux
           ~# make menuconfig
    Load an Alternate Configuration File を選択して,入力ボックスに,
           /boot/config
    と入力し Enter.
    Configration menu を exit し,「save しますか? 」には Yes です. これで,/usr/src/linux/.config ができ,version.h なども作られます.

カーネルを再構築する必要がある場合は,この menuconfig でパラメータの設定をおこなってから exit します.

PPP の設定ツール pppsetup (plamo-2.x 当時のもの) に相当するツールが plamo-3.x にありますか?   

3.0 には,このツールは入っていませんでした(入れ忘れていたのです)が, 3.1 からのものには含まれています.

ftp://plamo.linet.gr.jp/pub/Plamo-test/pppsetup.tgz

というのを用意しました.
中身は plamo-2.x 当時の ppp.tgz から pppsetup 関係の部分を抜き出しただけのものですが, plamo-3.x で動作します.

ppp.tgz をインストールすれば, pppsetup (/usr/sbin/pppsetup)コマンドで起動します.

パスワードを変更するにはどうすればいいですか?   

パスワードを変更するには,/usr/bin/passwd を使います.

ルートディレクトリに,数字名のファイルができてたりするのですが,これはなんですか?   

ルートディレクトリ(/)に,/02 とか /03,/4 とかといった,中身が空の数字名のファイルができる現象があるようです.
原因ははっきりしていませんが,インストーラかパッケージのスクリプトミスで作成される場合があるかも知れません.
実害はありませんから,気にしないで放置しておいてもかまいませんが, 削除しても問題ありませんから,削除して再現の有無を確認してみるのもいいでしょう. 再起動した時に再現しなければ良し,再現するようなら, 起動スクリプトにこのようなファイルを作成するようなコードが含まれていないか, 調べてみてください.
(原因の特定ができた方は,ぜひ plamo-ML にご一報ください.)

shell(シェル)を変更する方法を教えてください.   

一時的に現在のシェルを違うものに変更する時は,コンソールで,または X 上なら kterm などで,次のように変更したいシェル名を入力します.
現在のシェルが bash の場合を例にします,

     ~$ csh
     ~$ tcsh
     ~$ zsh

変更前のシェルに戻る時は,プロンプトに exit と打ちます.

ログインシェルを変更したい場合は,プロンプトに次のように chsh と入力し,ユーザのパスワードを入力し,変更したいシェルのパスを入力します.
単に Enter キー(return)を打つと現在のシェルのままで変更しません.

     ~$ chsh
     Password:
     Changing the login shell for <ここにはユーザ名が表示されます>
     Enter the new value, or press return for the default
         Login Shell [/bin/bash]: /bin/tcsh
     ~$

使用できるシェルのパスは,/etc/shells に書かれています.
/etc/passwd をみれば変更されたことを確認できます.

SKK のバージョンを調べるにはどうすればいいですか?   

Emacs 上で,M-x skk-version と入力すると,ミニバッファに表示されます.
M-x は,Esc → x と入力します.こうすると,ミニバッファに M-x と表示されますので, 続けて skk-version と入力します.

ssh <remotehost> <command> を実行すると,リモートホストが plamo-3.x の場合 stty: standard input: Invalid argument と複数行表示されます.コマンドは問題なく実行できます.rsh scp rsync でも同様の表示がでます.この表示を制御できますか?   

ログインシェルとして /bin/bash を指定した場合(chshを参考にしてください.),この stty: standard input: Invalid argument がでるようです.
コマンドの実行自体は問題なくおこなえるので,気にしないでおくこともできますが,やはり気持ちのいいものではないでしょう.

このメッセージが出力されないようにするには,およそ次の 2 つの方法が考えられます.

  1. ~/.bashrc の次の個所に,「# これを追加」と書いてある行を追加します.

         ## 端末によるBackSpaceキーの調整
         if tty -s ; then     # これを追加
         stty erase '^?'
         case "$TERM" in
         kterm|xterm|sun)
            stty erase '^H'
            ;;
         #vt*)
         # stty erase '^H'
         # ;;
         esac
         stty werase '^W'
         stty stop undef
         fi            # これを追加

  2. ~/.bashrc の次の「# ここを変更」と示してある行頭を,stty から,tty -s && stty と次のように書き直します.

         ## 端末によるBackSpaceキーの調整
         tty -s && stty erase '^?'     # ここを変更
         case "$TERM" in
         kterm|xterm|sun)
            tty -s && stty erase '^H'  # ここを変更
            ;;
         #vt*)
         # stty erase '^H'
         # ;;
         esac
         tty -s && stty werase '^W'     # ここを変更
         tty -s && stty stop undef     # ここを変更

このように変更した後で,~/.bashrc を次のコマンドで読み込むと,変更が有効になります.

       ~$ source .bashrc

参考までに,1. の方法については,その後 plamo-ML 上で「bash 的に,この書き方でいいのだろうか?」といった議論がおこなわれ,tty コマンドを使うより,環境変数 PS1 が定義されているかどうかで判断するほうが良いだろうと言う意見が出ました.
この議論については, [plamo:21631] から続くスレッドを参照してください.
結論的に,netfort の松本徳真さんから plamo-3.3 の ~/.bashrc を修正した, bashrc.txt(bashrc サンプル) が提供されました.
内容は,オリジナルの .bashrc に今回の件を解消するコードを追加し,.tcshrc と比較しやすいように並びだけを変更したものです.
追加部分は,bashrc.txt の「# ← これを追加」と書かれている行です.
松本さんのご好意で, bashrc.txt の自由な使用/再配布/改良の許可を受けていますので, bashrc.txt を取り込み,ファイル名を .bashrc と変更して使ってみてください.
SSH に限った場合として,山内さんから, [plamo:21689] という解もでています.

サウンドモジュールの選び方を教えてください./ 音を鳴らしたいのですが,どうすればいいですか?   

まず,マシンにサウンドカードが載っている,のが大前提になりますが,ほとんどのセットアップ PC なら間違いなく載っているでしょう.自作機の場合は,いわずもがなですね.

マシンのサウンドカードは,どんなチップ/サウンドコントローラを使っているのか? を調べるには,/sbin/lspci コマンドを使います.lspci は,PCI バスに接続されているすべてのデバイス情報を出力します.
PCI バス接続のサウンドボードや,マザーボード上に組み込みで載っているものなら, これで調べることができます.(ISA バス接続については,ここでは触れません.)

/sbin/lspci はユーザでも実行できますから,コンソールや X 上の kterm などで,次のように入力します.
(~$ は bash のユーザプロンプトです.)

     ~$ /sbin/lspci

出力された内容から,audio,Multimedia,sound, といった単語が含まれている行を確かめてください. それがあなたのマシンのサウンドチップ/コントローラの情報です.

サウンドチップ/コントローラがわかったら,次に, それに対応するサウンド・ドライバ・モジュールをロードすれば音が鳴るわけですが, ここが難点かもしれません.
plamo をインストールした時点での kernel の場合,サウンド関係のドライバ類は,大概のものがモジュールとして組み込まれていますので, よほど特殊なカードを除いて,カーネルの再構築をしなくても認識されるはずです.

ここで紹介するスクリプトは,/sbin/lspci -n の結果から,対応するサウンドモジュールを自動的に決定するものです.
このスクリプトは,plamo の次期バージョン(おそらく 4.0)に実装する予定(未定であり,確定ではありません)のものですが, ( 2ch plamo linux専用掲示板 Volume 3でも紹介されています), 複数のカードには対応していないことと, ALSA(Advanced Linux Sound Architecture)と OSS(Open Sound System,カーネルソースに最初から入っているサウンドモジュール) というように同じカードに対する複数のドライバがあった場合を使い分けられない, といった制限はあるものの,それ以外であれば自動的に適切なサウンドモジュールを選択してくれます.

  複数のカード/複数のドライバ対応については,plamo-ML の記事,[plamo:21865] を参照してください.

スクリプトの内容は以下の通りです.
(次期バージョンに実装予定のものは,自動的にモジュールのロードまで行なうようになっていますが, ここでは,モジュール名を出力するところまでで終了しています.)

     #!/bin/sh
     vers=`uname -r`
     v_id="0x0000"`/sbin/lspci -n | grep 0401 | gawk '{print $4}' | cut -f 1 -d ':' | head -1`
     p_id="0x0000"`/sbin/lspci -n | grep 0401 | gawk '{print $4}' | cut -f 2 -d ':' | head -1`
     mod=`grep $v_id /lib/modules/$vers/modules.pcimap | grep $p_id | head -1 | gawk '{print $1}'`
     echo $mod

さて,このスクリプトの使い方は 2 種類あります.
それぞれの実行の結果は,便宜的に i810_audio と出力されたと仮定します.
この例では,plamo をインストールした直後に実行することを想定していますので,OSS のドライバを検知する結果になります.
(ALSA をインストールした場合は,モジュール名が snd-intel8x0 と異なったものになります. ALSA には,サウンドカード毎の設定情報もあります.)

  1. スクリプトをファイルに書いて,そのファイルを実行する方法.

    vi や Emacs を使える場合は,それらを使って上記の内容を書き込み,仮に snd-module.sh という名前で,ホームディレクトリに保存したとします.
    一字一句,スペースなども間違えてはいけませんので, できれば一行毎にコピー&ペーストしたほうが確実です.
    (vi や Emacs の使い方は,情報がいたるところにありますから,自分で調べたほうが身につくでしょう.)
    kterm やコンソール上で cat コマンドを使って書き込むこともできますが,その方法も調べてみてください.

    次に,以下のコマンドで snd-module.sh に実行属性をつけます.

         ~$ chmod +x snd-module.sh

    最後に次のように実行します.

         ~$ ./snd-module.sh
          i810_audio
         ~$

  2. ファイルに書き出さず,スクリプトをそのまま実行する方法.

    このスクリプトを一度実行して,どのモジュールを使うかわかれば,あとは必要ないと思えば, この方法でもかまわないでしょう.
    上記スクリプトの 2 行目から,順次 kterm やコンソールに次のように入力していきます.

         ~$ vers=`uname -r`
         ~$ v_id="0x0000"`/sbin/lspci -n | grep 0401 | gawk '{print $4}' | cut -f 1 -d ':' | head -1`
          以下同じようにスクリプトの 4 行目,次に 5 行目を入力します.
          最後に下記のように 6 行目を入力します.
         ~$ echo $mod
          i810_audio
         ~$

これで,どのモジュールを使えばいいのかもわかりました. このように出力された場合は,i810_audio がモジュール名ですから,root になり次のコマンドを使ってモジュールをロードします.

     ~$ su
     Password:
     ~# /sbin/modprobe i810_audio

modprobe を実行後,なにもメッセージが出ないで通常のプロンプト(~#)に戻れば, マシンに装着されているサウンドカードに対応したモジュールがロードされたことになります.

   参考までに,ALSA を使っている場合は,以下のコマンドを順次実行します.
    $mod には,上記のスクリプトを実行した結果,出力されるモジュール名を入力します.

     ~# /sbin/modprobe $mod
     ~# /sbin/modprobe soundcore
     ~# /sbin/modprobe snd-mixer-oss
     ~# /sbin/modprobe snd-pcm-oss
     ~# /sbin/modprobe snd-seq-oss
     ~# /usr/bin/aumix -q -v85 -w88

   これも参考までに,モジュールをロードするコマンドとしては他に /sbin/insmod もあります.
   (実際のところ,moprobe は insmod へのリンクになっています.)
   モジュールをアンロードするコマンドは,/sbin/rmmod です.

もし,以下のようなエラーメッセージが出る場合は,正しいモジュールを選択していないことになります.

~# /sbin/modprobe i810_audio
/lib/modules/2.4.22/kernel/drivers/sound/i810_audio.o: init_module: No such device
Hint: insmod errors can be caused by incorrect module parameters, including invalid IO or IRQ parameters.
   You may find more information in syslog or the output from dmesg
/lib/modules/2.4.22/kernel/drivers/sound/i810_audio.o: insmod /lib/modules/2.4.22/kernel/drivers/sound/i810_audio.o failed

エラーメッセージがでなければ,ここで,次のコマンドを使ってモジュールがロードされているか確かめてみましょう.

     ~$ /sbin/lsmod

lsmod の出力に,i810_audio と soundcore (ac97_codec もでているかも知れません)があれば間違いなくロードされています.

以上で音をだす準備は終了です.では,実際に音がでるか確かめてみましょう. スピーカーのボリュームをあげるのを忘れないでください.
plamo を「お勧め」でインストールした場合なら,esdplay という wav や au といったサウンドファイルを再生するプログラムがインストールされているはずですから, 次のコマンドで,所在を確かめておきます.

     ~$ which esdplay
      /usr/bin/esdplay

このように出力されれば,/usr/bin/ 以下に esdplay があります.
which: no esdplay in (/usr/local/bin:/bin:/usr/bin:/usr/X11R6/bin:/usr/local/netpbm:/usr/openwin/bin:/usr/games/bin:/usr/games:/usr/games)
と出力された場合は,インストールされていませんので, Plamo-3.x/contrib/WM/Enlightenment/esound.tgzインストールしてください.

Plamo-3.x/contrib/Sound/ 内には,他にも xmms.tgz や sox.tgz, mpg123.tgz 等々のサウンド関係のパッケージがありますので, Plamo-3.x/contrib/Sound/diskso1 を読んで必要なものがあればインストールすればいいでしょう.

サウンドファイルは,/usr/X11R6/lib/X11/afterstep/sounds/ 内に au ファイルがありますし,KDE もインストールした場合は, /opt/kde/share/sounds/ 内に wav ファイルがあります.

では次のコマンドのように,どれか適当な au や wav ファイルを使って,実際に音を鳴らしてみましょう.

     ~$ esdplay /usr/X11R6/lib/X11/afterstep/sounds/gong.au
     ~$ esdplay /opt/kde/share/sounds/KDE_Startup_new.wav

音がでたなら,次は,plamo の起動時には自動的にサウンドモジュールをロードするように設定しておきましょう.
基本的には,起動時にサウンドモジュールをロードする設定は, /etc/rc.d/rc.modules に追加します.
kmod の機能を使って,サウンド関係のデバイスを使用する時には, 対応するサウンドモジュールを自動的にロードするように設定するには, /etc/modules.conf にモジュール情報を追加します.

最後に /etc/rc.d/rc.modules や /etc/modules.conf を編集した場合は, depmod -a コマンドを実行して,モジュールの依存関係情報を更新します.

     ~$ su
     Password:
     ~# /sbin/depmod -a

/etc/modules.conf を編集した場合は,depmod -a を実行すれば,上記の esdplay を使ってすぐに音が鳴ります.
/etc/rc.d/rc.modules を編集した場合は,depmod -a を実行した後に,次のコマンドを実行すると,esdplay を使って音が鳴ります.
     ~# /etc/rc.d/rc.modules restart

なお,一般的な /etc/modules.conf の説明や,ALSA のドライバモジュールについては, [plamo:19717] を参考にしてください.ALSA で音の設定が保存できず,再起動すると音が鳴らない場合は, 6. alsactl コマンド を参考にしてください.

システムサービス(デーモン)の起動はどこで設定すればいいですか? chkconfig はありますか?   

Red Hat 系のディストリビューションで使われている chkconfig (システムサービスの設定/変更を行なうコマンド)は,Slackware 系の Plamo にはありません.

システムの起動は,/etc/rc.d/ ディレクトリに配置されている各スクリプトファイルによって行なわれます.
システムサービスの起動もこのディレクトリ内のファイルから実行されます.

新たなシステムサービスを起動したい場合は,/etc/rc.d/rc.local ファイルに,起動のスクリプトを追加するのが一番簡単な方法でしょう.

「Plamo Linux システムの起動シーケンス」 を見ると,起動の順序や,どのファイルから何が起動されるかわかりますので, 該当するファイルを直接編集することで, 各システムサービスの設定/変更も行なうことができます.

ログについて教えてください. システムメッセージのログはどこにありますか?   

ログはプログラムが記録しておくべきメッセージを書き出すファイルです. 多くのログは /var/log/ ディレクトリにあります. ただし、大きなパッケージとして別に扱われているソフトウェアのログは, そのソフトのインストールされたディレクトリ以下にあることが多いです. "lib" や "log" といったディレクトリを探してみてください. ちなみに Apache のログは /opt/apache/logs にあります.

システムのログは,たとえばインストール直後から動いている主なものとして, syslog / messages / debug / lastlog / wtmp / utmp / xferlog などがあります.
このうち syslog,debug,messages は, カーネルやアプリケーションから syslogd を介して出されるメッセージを記録しています (緊急度の高い順). これらは root 権限あるいは root グループの権限が無いと参照できません. 管理上もっともよく参照するログは messages でしょう.

lastlog,wtmp,utmp はユーザーのログイン記録をとります. バイナリ形式なので,less などでは参照できません.
lastlog は lastlog コマンド,wtmp は last コマンドで参照します. utmp は w や who コマンドを利用します.
xferlog は ftp の転送ログです. XFree86.0.log は X の起動メッセージです.

syslog,debug,messages で,どのようなメッセージをどのログファイルに記録するかなどは, /etc/syslog.conf で設定します.
plamo の default 設定は以下のようになっています.
     *.=info;*.=notice   /usr/adm/messages
     *.=debug       /usr/adm/debug
     *.err        /usr/adm/syslog
システムメッセージの info: 通常の情報と notice: 注意を要する情報は messages に,debug: debug 情報は debug に,err: エラー情報 は syslog に記録されます.
ディレクトリ名が違うと思われるかも知れませんが,/usr/adm は /var/adm のリンク,/var/adm は /var/log のリンクになっています.

ログファイルの更新や管理方法(ローテーション周期や,圧縮の有無など)は, /etc/logrotate.conf で設定します.

tgz パッケージ(ファイルタイプが tgz のもの)って,どうやってインストールするのですか,アンインストールもできますか?   

拡張子が .tgz となっているファイルは,複数のファイルを tar で固め, gzip で圧縮したものです.
この形式は各種ソースファイルの配布など,さまざまな用途に使われますが, Slackware 系のディストリビューション(Plamo Linux はこれにあたります.)では, これをバイナリパッケージの配布形式としています.

パッケージには,/ から見た相対ディレクトリ指定で各ファイルが納められ,また, install/doinst.sh としてインストール時に実行されるスクリプトが置かれています.

tgz 形式のパッケージは,コマンドや専用のツールを使ってインストール/アンインストールします. これを実行するには root 権限が必要になります.

専用のツール pkgtool を使うと,インストール/アンインストールのほか, インストールされているパッケージのファイル一覧表示などが対話的に行なえますから, 最も手軽に利用できるでしょう.

installpkg/removepkg といったコマンドを使う場合は, パッケージ名を直接指定してインストール/アンインストールします. これもある意味手軽で,スクリプトなどからの利用も可能です.

次はコマンドを使って plamo-sample.tgz というパッケージをインストール / アンインストールする例です.

インストール/アンインストールするのが不安でしたら,installpkg/removedpkg を実行する時に,次のように -warn オプションをつけてみましょう.

        ~# installpkg -warn plamo-sample.tgz
        ~# removepkg -warn plamo-sample

このオプションをつけて実行すると,実際にはインストール/アンインストールされず, これらのコマンドを実行すると配置されたり/削除されるファイルやディレクトリに関する情報を, 端末(term)に表示するだけですから,まずはこれで確認をし,その後 pkgtool を使ったり, このオプションを外してコマンドを実行して, 本当にインストール/アンインストールすることができます.

多くのファイルが配置/削除されるので端末では読みきれない場合は, 次のようにパイプを使って出力内容を less や more に渡し,スクロールして読むことができます.

        ~# installpkg -warn plamo-sample.tgz | less
        ~# removepkg -warn plamo-sample | more

あるいは次のようにして,ファイル(例として,inst-plamo.log / rm-plamo.log) に残しておけば,後でこのファイルで確認できます.

        ~# installpkg -warn plamo-sample.tgz > inst-plamo.log
        ~# removepkg -warn plamo-sample > rm-plamo.log

使い勝手がなんかおかしいのですが? plamo は日本語環境などがよく整っていると聞いていたのですが, 使い勝手がとにかく悪いのです.   

root でログインして使っていたり, adduser コマンドで作成したユーザ以外で使っていませんか?

adduser コマンドで新しくユーザを追加し, そのユーザでログインしてください.
plamo の adduser コマンドを使えば, plamo 用にカスタマイズされた各種環境設定ファイルが新しいユーザのために用意されます.

USB 接続のデバイス(マウス/プリンタなど)は使えますか?   

いろいろな USB デバイスが使えます.

plamo では murasaki(HotPlug 対応モジュールを自動ロード/アンロードします.)で USB デバイスを使えるようにしています.

murasaki で USB を使えるようにするには, USBデバイスの用意 が参考になるでしょう.
USB マウスを使うには, USBマウスの設定 が参考になるでしょう.また,このページからリンクしている LinuxでUSBを使おう にも詳しい解説があります.

USB 接続のプリンタを使うには, USB接続のプリンタで印刷 が参考になるでしょう.

VIA VT8633 チップセットを使ったマザーボード上の NIC,VT6102 を via-rhine.o で使っていますが,ping が通りません.   

この事例は以下のような内容でした.

-----//---------------//-----
この Ethernet card は,lspci によると,
Ethernet controller: VIA Technologies, Inc. VT6102 [Rhine-II] (rev 74)
と認識されているものですが,via-rhine.o を使うことで,ifconfig の結果では eth0 として認識されています.
しかし,dmesg には,
     via-rhine.c:v1.10-LK1.1.14 May-3-2002 Written by Donald Becker
      http://www.scyld.com/network/via-rhine.html
     eth0: VIA VT6102 Rhine-II at 0xee001000, xx:xx:xx:xx:xx:xx, IRQ 16.
     eth0: MII PHY found at address 1, status 0x786d advertising 05e1 Link 45e1.
     eth0: Setting full-duplex based on MII #1 link partner capability of 45e1.
     NETDEV WATCHDOG: eth0: transmit timed out
     eth0: Transmit timed out, status 0003, PHY status 786d, resetting...
     NETDEV WATCHDOG: eth0: transmit timed out
     eth0: Transmit timed out, status 0003, PHY status 786d, resetting...
このように,「送信タイムアウトのためリセット中」のメッセージが多量に吐き出されています.
-----//---------------//-----

おそらく,kernel の IO-APIC 問題で解決できると思われます.

ウィンドウ・マネージャ(各種)のマニュアルはありませんか?   

新規ユーザ設定時に選択できるウィンドウ・マネージャや,contrib に収納されているものについて,日本語マニュアルを公開されている参考サイトなどをお知らせしておきます.

ウィンドウ・マネージャ名 参考サイトなど
 Afterstep www.afterstep.org
 KDE KDE Help Center
 Fvwm(2) fvwm pre2.0 PL23 付属の日本語訳.英語版であれば,kterm 上などから,info fvwm2 で読むことができます.
 Qvwm qvwm マニュアルページ.kterm 上などから,info qvwm で日本語 info を読むことができます.
 twm twm の使い方. TWM の外観を変えよう. TWM のカスタマイズ. 英語版は,man twm で読むことができます.
 Window Maker Window Maker 完全 FAQ

Wireless-Lan: pcmcia の ルーセント製コントローラを使った WLI-PCM-L11GP という無線 LAN を使いたいのですが,ネットワークにつながりません.   

この事例は以下のような内容でした.

-----//---------------//-----
Note PC に plamo をインストール後, /etc/pcmcia/wireless.opts の下記に適切な ESSID と Encryption key を追加しました.
       # Lucent Wavelan IEEE (+ Orinco, RoamAbout and ELSA)
       # Note : wvlan_cs driver only, and version 1.0.4+ for encription support
       *,*,*,00:60:1D:*|*,*,*,00:02:2D:*)
         INFO="Wavelan IEEE example (Lucent default setting)"
         ESSID="ESS-IDを記述"
         MODE="Managed"
       #  RATE="auto"
         KEY="s:128bitWEPを記述"
/usr/sbin/iwconfig を実行してカード情報を表示させてみると, ESSID と Encryption key の設定が反映されていませんでした. これが原因で ping などが通らないのでしょうか?
-----//---------------//-----

iwconfig があるのに /etc/pcmcia/wireless.opts の内容が反映されていない,ということは,wireless.opts 側の問題と考えられます.
デフォルトの /etc/pcmcia/wireless.opts は,誤設定を防ぐために無効化されています.

       # NOTE : Remove the following four lines to activate the samples below ...
       # --------- START SECTION TO REMOVE -----------
       *,*,*,*)
          ;;
       # ---------- END SECTION TO REMOVE ------------

という部分が残ってたら,この部分は全部削除してください. これ以降のサンプルの部分も使わないところは全部削った方がいいでしょう.
       *,*,*,00:02:2D:*)
       あるいは
       office,*,*,00:02:2D:*)
といったエントリを作ってやれば,そこの設定が有効になるはずです.

xclock -digital で指定した font に変更するには?   

"-norender" オプションをつけることで変更できます.
例:    ~$ xclock -norender -digital -fn "指定フォント"
      ~$ xclock -norender -digital -fn a18

xpdf で日本語の文書が開けません.   

xpdf で日本語を見るには,CID フォント(ap1/kochicid.tgz)を入れておく必要があります.
ap1/kochicid.tgz をインストールすると, /usr/share/ghostscript/Resource/CIDFont/ 内に Kochi-Gothic,Kochi-Mincho が置かれます.

ある時期,contrib のパッケージ xpdf.tgz にはフォント設定が入っていませんでした. 現在は入っていますので,最新のパッケージを入れなおす(あるいは上書き)すれば解決します.

日本語フォントが認識されていない場合,以下のようなエラーが出ます.
       ~$ xpdf test.pdf
       Error: Couldn't find cidToUnicode file for the 'Adobe-Japan1' collection
       Error: Unknown character collection 'Adobe-Japan1'
       Error: Couldn't find cidToUnicode file for the 'Adobe-Japan1' collection
       Error: Unknown character collection 'Adobe-Japan1'
       Error: Unknown font tag 'F1'
       Error (3798): No font in show/space
       Error: Unknown font tag 'F2'
       Error (3817): No font in show/space
       Error: Unknown font tag 'F1'
       Error: Unknown font tag 'F2'

X ウインドウシステムを設定するにはどうすればいいですか?   

plamo-4.0 までのバージョンを使っている場合は,こちらの X の設定 を参考にしてください.

plamo-4.01 以降のバージョンでしたら,cd-plamo でも採用されている plamo 独自の X 設定ツール xfplamoconfig を使うことができます.
インストールしたシステムを起動したら,コンソール上で root 権限で
       ~# xfplamoconfig
を実行するだけです.後は各設定画面にしたがって適切な値を選択してください.
CD Plamo の『特徴と制限』 で各設定画面の詳細を見ることができます.

ユーザアカウントやグループアカウントに関するコマンドにはどんなものがありますか?   

各コマンドの簡単な説明しかしませんので,それぞれの使用法,オプションなどは,
     ~$ man <コマンド名>
などで調べてください.

ホームディレクトリに配置される各ドットファイルやディレクトリ.   

/etc/template/Desktop/ 以下にあるサンプルファイルやディレクトリを取り上げました.バージョンによっては含まれないファイルがあります.

ユーザのホームディレクトリにあるドットファイルの主なものは, ログインしたユーザ環境の設定ファイルです.
通常これらのファイルは,~/.bashrc などと表記します.
ユーザ環境の設定ファイルというのを bash を例にとって説明しますと, ユーザがログインすると bash はシステム全体の設定ファイル /etc/profile の内容をまず実行します.
次にログインしたユーザのホームディレクトリ内の, .bash_profile → .bash_login → .profile をこの順番で探し,最初に見つかったファイルの内容を実行します.
plamo では .bash_login を用意していて,この中で最初に ". $HOME/.bashrc" というコマンドで .bashrc の内容を実行するようになっています.
ですから,ログインしたユーザ環境では /etc/profile に設定された内容とは異なる/あるいは特別に実行したい内容を .bashrc に書いておくと,そのユーザ独自の設定で使うことができます.

ファイル名 説明
 .Xdefaults X 上で使う各アプリケーション用のデフォルトの設定値を定義します.
 .Xmodmap X 利用時のキーマップを設定します.
 .alias シェルコマンドの alias (別名) を定義します.
 .bash_login bash が対話的なログインシェルとして起動されるか,--login オプション付きの非対話シェルとして起動された時,bash はまず /etc/profile ファイルからコマンドを読み込み,実行します. その後,bash は ~/.bash_login からコマンドを読み込んで実行します. plamo では .bash_login で .bashrc を呼んでいますから,いずれにしても .bashrc が実行されます.
 .bashrc ログインシェルでない対話シェルとして起動するとき,bash は ~/.bashrc からコマンドを読み込み,実行します.
 .canna 日本語かな/漢字変換入力システム canna の設定ファイルです.
 .dir_colors ls でリスト表示する時の色表示を設定します.
 .emacs Emacs と Emacs 上で動作するアプリケーションの設定ファイルです.
 .exrc スクリーンエディタ ex ,vi ,view の設定ファイルです.
 .fvwm2rc Window manager, fvwm2 の設定ファイルです.
 .fvwm2rc95 Window manager, fvwm95-2.0.41 の設定ファイルです.
 .fvwm95rc Window manager, fvwm95 の設定ファイルです.
 .fvwmrc Window manager, fvwm の設定ファイルです.
 .gtkrc gtk アプリケーションの設定ファイルです.標準でフォントを指定してあります.
 .inputrc bash に組み込まれた readline プログラム(ライン編集機能や,コマンド履歴やファイル名補完といった機能を提供する.)の設定ファイルです.標準でターミナル上で 8 bit文字の表示を可能にする,などが設定されています.
 .jmode SKK jmode の設定ファイルです.
 .jvimrc jvim (vi エディタのクローンである vim を日本語化したもの.) の設定ファイルです.jvim は標準でインストールされていません.
 .lesskey less で使われるキー割り当てのセットを指定するファイルです.
 .login tcsh/csh でログイン時に実行する内容を書きます.
 .mailcap メールリーダーや Web ブラウザのような MIME 対応のアプリケーションが,異なる MIME タイプのファイルにどのように反応するかを設定するファイルです.
 .mew-el Mew の設定ファイルです.
 .mgprc MagicPoint で TrueType フォントを扱う設定をするファイルです.
 .mh_profile メールユーザインターフェース MH (Message Handler,Mail Handler) の設定ファイルです.
 .mnews_setup mnews (mini news reader) の設定ファイルです.
 .mwmrc Window manager,mwm の設定ファイルです.
 .qti18nrc 国際化パッチの当たった Qt Free Edition のフォントを指定するファイルです.
 .qvwm-theme Window manager,qvwm のテーマを設定します.
 .qvwmrc Window manager,qvwm の設定ファイルです.
 .screenrc kterm/rxvt 上で動く screen(ver. 3.07.02)の EUC および色を設定するファイルです.screen は標準でインストールされていません.
 .sjhk sj3 の「ひらがな/カタカナ変換規則」定義ファイルです.
 .sjrc kinput2-sj3,(Sj3 かな漢字変換システムのsj3servと通信できるようにしたkinput2(X 用日本語入力フロントエンドのひとつ)のこと),の設定ファイルです.
 .sjrk sj3 の「ローマ字かな変換規則」定義ファイルです.
 .skk Emacs 上での日本語入力システム SKK (Simple Kana to Kanji conversion program) の設定ファイルです.
 .skkinput kinput protocol/kinput2 protocol/Ximp Protocol/X Input Method(X11R6標準)を用いた X Window System 上で動作する日本語入力のためのア プリケーション,skkinput の設定ファイルです.
 .steprc Window manager,AfterStep の設定ファイルです.
 .tcshrc tcsh/csh の設定ファイルです.
 .tknamazurc Namazu の Tcl/Tk フロントエンド tknamazu のリソースファイルです.
 .twmrc Window manager,twm の設定ファイルです.
 .vkeybdrc マウスとキーボードを,X-Window System 上の MIDI keyboard として使えるようにした,AWE, MIDI と ALSA drivers 用の virtual keyboard 設定ファイルです.
 .xinitrc_kde startx,xdm から KDE を起動する時実行される初期設定ファイルです.
 .xinitrc_qvwm startx,xdm から qvwm を起動する時実行される初期設定ファイルです.
 .xinitrc_step startx,xdm から AfterStep を起動する時実行される初期設定ファイルです.
 .xinitrc_twm startx,xdm から twm を起動する時実行される初期設定ファイルです.
 .zlogin zsh でログイン時に実行する内容を書きます.
 .zshenv zsh の環境設定用ファイルです.
 .zshrc zsh の設定ファイルです.
ディレクトリ名 説明
 .kinput2/ X 用日本語入力フロントエンド kinput2 (Kanji input2) の「ローマ字かな変換規則」「ひらがな/カタカナ変換規則」定義ファイルなどが置かれます.
 .ssh/ OpenSSH 関係のファイルが置かれます.

/etc に配置される各ファイルやディレクトリ.

/etc は,システムの設定ファイル類を置いているディレクトリです. ユーザでも各ファイルを読むことはできますが,書き込みはできません.
編集するには root 権限が必要になりますが,システムの設定ファイルですから, 間違ってしまうとシステムが起動しないなど,大きな問題になってしまう可能性があります.
編集前には,次のようにしてバックアップを取っておくことをお勧めします.

/etc/hosts を例にとります.
       ~$ su
       Password:
       ~# cd /etc
       ~# cp hosts hosts.org

こうしておけば,たとえ間違っても hosts.org を hosts に戻すだけで元の状態になります.

デスクトップ機上の plamo-3.3 を基準にしていますので, バージョンによっては含まれないファイルがあるかも知れません.
末尾にアスタリスク(*)がついているのは実行ファイル, アットマーク(@)がついているのはシンボリックリンクです.

ファイル/ディレクトリ名 説明
 DIR_COLORS システムデフォルトの ls でリスト表示する時の色設定ファイルです.~/.dir_colors があれば,それが優先されます.
 HOSTNAME マシンのホスト名が書かれています.
 NETWORKING 内容は yes と書いてあるだけで,特にどこからか参照されるということはありません.obsolete なファイルと考えてください.
 X11/ ディレクトリ X 関係の設定ファイルがあります. xf86config などで生成される XF86Config も通常ここに置かれます. また,/usr/X11R6/lib/X11/ 以下のディレクトリへのリンクも多くあります.
 X11/XF86Config.98 Plamo98 向けの XF86Config(X の 設定ファイル)サンプルです.
 X11/XF86Config.eg PC/AT 機向けの XF86Config(X の 設定ファイル)サンプルです.
 adjtime Linux システムにはハードウェア・クロック( RTC )とシステム・クロックという 2 つの主要な時計が存在します.hwclock コマンドで両者間の時刻合わせをしたり,ハードウェア・クロックの設定を行った時に,時刻のずれを補正するためのデータがこのファイルに保存されます.修正量だけでなく,ハードウェア・クロックが UTC(協定世界時)か LOCAL(ローカルタイム)なのかも記録されます.
 aliases ローカルのメール配送システムが使用する,ユーザIDの別名を定義するファイルです.ここに記述しただけでは適用されず,newaliases コマンドを実行することで /etc/aliases.db にバイナリ形式で保存されます.
 aliases.db /etc/aliases の内容を反映させるために newaliases コマンドを実行した時に,その内容がバイナリ形式で保存されるファイルです.
 apmd_proxy* APM ドライバのイベントが検知された時に,apmd - Advanced Power Management(APM) デーモンがデフォルトで参照するファイルです.詳しくは,man 8 apmdを参考にしてください.
 at.deny at コマンドを利用するユーザを制限するのに使用します.ここに記述されたユーザは at コマンドを使用できません./etc/at.allow を作成し,ここに記述したユーザだけが at コマンドを使用できるようにする方法もあります.
 bind/ ディレクトリ name サーバ Bind 関係のファイルが置かれます.plamo のバージョンによっては Bind がインストールされていません.インストールされているバージョンでも,/etc/rc.d/rc.M から /usr/sbin/named を起動する部分は有効になっていません.
 bind/named.conf name サーバ Bind のローカルで使用する cache only な設定ファイルの雛型です.
 bootptab BOOTP(BOOTstrap Protocol)サーバ bootpd の設定データベースファイルです.
 csh.cshrc tcsh/csh がログインシェルであるかどうかに関わらず,起動時にこのシステムファイルからコマンドを読み込み実行します
 csh.login tcsh/csh がログインシェルとして起動された時,初めに /etc/csh.cshrc と,この csh.login からコマンドを読み込み実行します.
 default/ ディレクトリ ダイアルインを扱うプログラム getty(及びモデムを扱う uugetty)に関する設定ファイルが置かれています. getty(uugetty)については,ダイアルインを参考にしてください.
 devinfo システムで利用できるすべてのデバイスが記述されているファイルです./dev/MAKEDEV を使って /dev ディレクトリ内にスペシャルファイルを作成する時に利用されます.
 dhcpc/ ディレクトリ dhcpcd(DHCP クライアントデーモン)は,DHCP サーバから取得したホスト情報に基づき,そのマシンのネットワークインターフェイスを設定し,リースタイムの更新を試みます.このディレクトリには,dhcpcd によって作成されるファイルが保存されます.man 8 dhcpcdを参考にしてください.
 environment Open-SSH 用の環境設定ファイルです.
 exports NFS(Network File System)使用時に,リモート側からアクセス可能にするローカル側のディレクトリを記述します.
 fd2rc* テキストターミナル上で使うファイルとディレクトリの操作ツール FD の初期設定ファイルです.
 fdprm フロッピーディスクフォーマットのパラメータテーブルです.
 fonts/ ディレクトリ システムフォントの設定ファイル fonts.conf などが置かれます.このディレクトリ内のファイルは /usr/X11R6/etc/fonts/ 以下のファイルへのリンクになっています.
 fstab マウントしたいハードディスク/ CDドライブ/ FDドライブなどのデバイスに格納されたファイルシステムや,リモートファイルシステムに関する設定情報を記述します.Linux システムは起動時に mount -a を実行してファイルシステムをマウントし,それによってファイルシステムが利用できるようになりますが,この時に参照されるファイルです.
man fstab で詳細な解説を読むことができます.
 ftpusers FTP 経由でログインを許可しないユーザ名を記述します.
 gateways 遠隔ゲートウェイについての情報を記述します.通常 routed が起動時に SIOGIFCONF からの情報のみでは突き止められない可能性のあるゲートウェイをみつけるために,このファイルが読み込まれます.
 gettydefs getty(uugetty)が使用する通信速度と端末/モデムの設定ファイルです.「default/ ディレクトリ」の項を参照してください.
 gpm-root.conf GPM(General Purpose Mouse)は,仮想コンソール上でのカット&ペースト機能の提供と,マウスを使えるようにするマウスサーバプログラムです.これは GPM のデフォルトハンドラ gpm-root の設定ファイルです.
 gpm-syn.conf gpm の各種設定パラメータの値が記述されています.
 gpm-twiddler.conf gpm マウスサーバで twiddler keyboard を使う設定ファイルです.
 group グループのアカウント情報を定義するファイルです.グループ ID(番号)とグループ名の対応,所属するユーザリストなどを登録します.
 grub.conf ブートローダ GRUB(GRnd Unified Boot loader)の設定ファイルです.
 host.conf 名前解決(ホスト名を IP アドレスに変換する)の手段として,DNS サーバに問い合わせるか,あるいは /etc/hosts を参照するか,の優先順位を設定するファイルです.
 hosts ホスト名と IP アドレスの対応を設定するファイルです./etc/host.conf で hosts が bindより先に書いてあると,名前解決が必要な時に,最初にこのファイルが参照されます.
 hosts.allow plamo を起動すると, /etc/inetd.conf に設定されている ftp/telnet/pop3 等々の inetd(internet super server)によるサービスが提供されます.これらのサービスの利用を許可するホスト名/IP アドレス(ドメイン名)とサービス名の対応を設定するファイルです.標準ではローカル内のホストに対して,すべてのサービスの利用が許可になっています.
 hosts.canna canna はクライアントサーバ方式で,かな漢字変換を行ないます.このファイルに書かれているホスト以外は canna サーバを利用できない設定になっています.default は localhost と unix です.
 hosts.deny plamo を起動すると, /etc/inetd.conf に設定されている ftp/telnet/pop3 等々の inetd(internet super server)によるサービスが提供されます.これらのサービスの利用を許可しないホスト名/IP アドレス(ドメイン名)とサービス名の対応を設定するファイルです.標準ではローカル以外のホストに対して,すべてのサービスの利用が不許可になっています.
 hosts.equiv r コマンド(rsh/rlogin/rcp など)によるアクセスや,プリンタへのアクセスを許可するのに十分な信頼できるホスト/ユーザのリストです.標準では localhost と書かれています.
 hosts.lpd LPD(ラインプリンタ・スプールデーモン)subsystem が参照する,自ホストのリモートプリンタサービスの使用を許可するホスト名のリストです.
 inetd.conf inetd(インターネット“スーパーサーバー”)実行時に読む込む設定ファイルです.
 inittab init が参照するブート時や通常運転中にどのようなプロセスを起動するかを指定するファイルです.init はすべてのプロセスの親であり,カーネルブートの最後のステップとして起動され,このファイルに書かれているスクリプトに従いプロセスを作り出します.
 inittab.gettyps.sample inittab のサンプルファイルです.
 ioctl.save シングルユーザモードでシステムを起動する場合,init はこのバイナリファイルからコンソールの ioctl の状態を読み込みます.シングルユーザモードを抜ける際に,コンソールの ioctl の状態をこのファイルに保存します.
 issue コンソールからの login: プロンプトの前に表示させるメッセージを記述します.plamo-3.3 の標準では“Welcom to Linux 2.4.22”ですが,普通の文字 のほか特殊なシーケンスを書くことができます.ただし,plamo ではシステム起動時に /etc/rc.d/rc.S で,このメッセージを /etc/issue に書き込んでいますので,別な表示にしたい場合は,その部分をコメントにします.
 issue.net@ ネットワーク経由(telnet など)での login プロンプトの前に表示させるメッセージを記述します.plamo では /etc/issue へのリンクになっていますから,issue も issue.net も同じ内容になります.issue.net を別なファイルとして作り直せば,内容の違うメッセージを表示させることができます.
 kon.cfg KON(Kanji On Console,コンソール上で日本語入出力を可能にするプログラム)の設定ファイルです.plamo98 では kon を使いません.
 ld.so.cache /etc/ld.so.conf で指定されたディレクトリで見つかったライブラリの順序つきリストがバイナリ形式で格納されています.
 ld.so.conf システムが共有ライブラリ(複数のプログラムが共通して利用する機能を各プログラムに提供するファイル)を検索する PATH(ディレクトリ)を設定するファイルです./lib と /usr/lib はあらかじめ標準で登録されていますから,このファイルには指定しません.
 lilo.conf ブートローダ LILO(LInux LOader)の設定ファイルです.
 localtime@ /usr/share/zoneinfo/localtime へのリンクです.日本国内で使用するマシンで,インストール時に時間帯の設定で Japan を選択した場合,/usr/share/zoneinfo/localtime は /usr/share/zoneinfo/Japan へのリンクですから, localtime は Japan (GMT グリニッジ標準時+0900 の JST 日本標準時)になります.
 login.defs shadow ログイン機能に対するサイト固有の設定を定義するファイルです.詳しい内容は,man 5 login.defsを参考にしてください.
 login.env ログインの環境(environments)を設定するファイルです.
 logrotate.conf logrotate の設定ファイルです./usr/sbin/logrotate は,たくさんのログファイル群を生成するシステムの管理を容易にできるツールです.日々記録を続けるログファイルは徐々に肥大化していきます.このツールは,現在記録を続けているログファイルから新規のログファイルへ切替える周期(ローテーション)の指定,切替え後の古いログファイルを保存するときに圧縮するかどうか,保存しているファイルを削除する周期の指定,ログファイルからの通知の指定などなどの機能を備えています.
 magic file コマンド用のマジックナンバーファイルです.ファイルの種類を調べる file コマンドは,ファイルが特定の「マジックナンバー(magicnumber)」で始まるかどうかによってファイルの種類を識別します.
 mail.rc mail コマンドのシステム初期化ファイルです.
 mailcap メールリーダーや Web ブラウザのような MIME 対応のアプリケーションが,異なる MIME タイプのファイルにどのように反応するかを設定するシステム初期化ファイルです.ユーザでは ~/.mailcap があれば,そちらが優先されます.
 makedev.cfg /dev/MAKEDEV スクリプトで /devにデバイスファイルを作成する時の,クラス名に対するユーザ/グループ/パーミッションの対応表です.
 man.conf@ man.conf は man コマンドの設定ファイルで,/usr/share/misc/man.conf へのリンクになっています.man のための検索パス情報,man が使用するプログラム類の完全なパス名,ファイルの拡張子による展開方法などが設定されています.
 modules.conf modprobe(およびdepmod)コマンドが実行される時に参照される Linux システムのドライバ・モジュールの設定情報が記述されたファイルです.man 5 modules.confや,ML-Tips システム設定関連が参考になります.
 motd motd(Message Of The Day)は,システム管理者が一般のユーザに何らかの告知をする時に,告知内容を記述するファイルです.ユーザが端末コンソールからログインした場合のみ表示されます.(日本語のメッセージの場合は,コンソールが日本語文字コードに対応していないと文字化けします).ただし,plamo ではシステム起動時に /etc/rc.d/rc.S で,表示するメッセージを /etc/motd に書き込んでいますので,別な表示にしたい場合は,その部分をコメントにします.
 msgs/ ディレクトリ ftp サーバへのアクセス時に表示する各種メッセージが置かれています.
 mtab 現在マウントされているファイルシステムの情報が,システムによって書き込まれるファイルです.umount によってマウントを解除した場合,そのファイルシステムの情報は削除されます.
 mtools.conf mtools は MS-DOS ファイル(典型的なものとしてはフロッピーディスク)を UNIX 上で操作するツールです.このツールの設定ファイルが mtools.conf です.
man mtools で詳細な解説を読むことができます.
 murasaki/ ディレクトリ murasaki(HotPlug 対応モジュールを自動ロード/アンロードします.)に関する設定ファイルなどが置かれています.
 murasaki.depend murasaki が使用する各モジュールの依存関係を書いてあるファイルです.
 murasaki.usbmap murasaki.usb が必要な USB モジュール名を探す時に,最初に調べるファイルです.
 netgroup ネットワークグループを定義し,リモートマウント,リモートログイン,リモートシェルを実行するときのパーミッションのチェックに使われます.NIS(Network Information Service,以前は yp(yellow page)と呼ばれていました,)を構築して,複数マシン間でのアカウントの共通化など,ネットワーク内の共通情報の一元管理を行なう場合に,ネットワークグループをこのファイルから取得します.
参考:UNIXの部屋 NIS
 networks ネームサーバが動いていないシステムで,ブート時に参照される TCP/IP サブシステム用の net-name と net-address の対応情報を記述します.
 nis/ ディレクトリ NIS のマップ(データベース)をマスター NIS サーバ上で個別に構築する perl インクルードファイルが置かれています.
 nntpserver NNTP (Network News Transfer Protocol)サーバ名(News サーバ)を設定します.
 nsswitch.conf /etc/hosts ファイル,DNS,NIS,NIS+ といったファイルやプログラムによって,名前解決(ユーザが通信時に指定したホスト名を IP アドレスに変換すること)が行なわれ,ホスト名を利用した通信が可能になります.このファイルには名前解決の手段とその利用 順序を設定します.例えば hosts に関しての plamo デフォルトは,
hosts:   files nisplus nis dns
となっていますから,ホスト名の場合,最初に files(/etc/hostsファイル),次に NIS+,NIS,DNS という順序で名前解決が行なわれます.
 passwd OS に登録されている各ユーザの,ユーザ名:パスワード(実際にはここに記録されていない):ユーザ ID:グループ ID:本名:ホームディレクトリ:ログインシェルといった情報が記述されている一般ユーザでも見ることのできる(read 属性のついた)パスワードファイルです.暗号化されたパスワードは /etc/shadow に記録され,root 以外見ることはできません.
 passwd- passwd ファイルに変更(adduser でユーザを追加)があった場合の,変更前のバックアップファイルです.
 passwd.OLD 初期状態の passwd ファイルです.インストール直後の,新規ユーザが登録されていない passwd ファイルの内容を確認したりできます.勿論このファイルはどこからも参照されません.
 pluggerc-4.0 Mozilla,Opera,Netscape などのマルチメディアプラグイン plugger の設定ファイルです.
 postfix/ ディレクトリ MTA(Mail Transfer Agent)ソフトウェア Postfix の各種設定ファイルが置かれています.plamo-3.x の標準 MTA は Postfix です.
 powerd.conf powerd(UPS に接続されたシリアルラインをモニターするデーモンプロセス)の設定ファイルです.
 printcap printcap(PRINTer CAPability)は,プリンタの capability(機能)を記述するデータベースで,ラインプリンタを定義するファイルになります.plamo で用意されているプリンタセットアップツール,/usr/bin/printersetup を使った場合,使用するプリンタがプリンタ名にリストアップされていれば,このファイルは自動的に作成されます.
 profile bash のシステムワイドなデフォルト設定ファイルです.
 profile.d/ ディレクトリ KDE 関係の htdig/kde/qt 環境設定追加スクリプトが置かれています.
 proftpd.conf proFTPD の設定ファイルです.
 protocols TCP/IP で使用する DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)インターネット・プロトコルを記述したテキスト・ファイルです.このファイルは変更しないでください.変更すると IP パッケージが不正になります.プロトコル番号やプロトコル名は DDN Network Information Center によって指定されます.
 rc.d/ ディレクトリ カーネル起動の最終ステップで init によって呼ばれる各種システムサービスなどの起動スクリプトが置かれています.
 resolv.conf DNS サーバ(ドメインネームサーバ)の IP アドレスを指定するファイルです.名前解決は /etc/hosts.conf で定義されている順番で行なわれますが,bind に移ると DNS 参照にこのファイルの内容が参照されます.
 rpc RPC(Remote Procedure Call,ネットワークの異なるマシンで処理を実行する手続き,あるいはそのプロトコル.)プログラム番号のデータベースです.rpc プログラム番号の代わりに使うことができる,ユーザが読みとり可能な名前が入っています.左から
rpc プログラムのサーバ名 rpc プログラム番号 エイリアス
の各項目になっています.
 securetty root がログイン可能な端末のリストです.
 services インターネット・ネットワークサービス名と,それらのサービスに割り当てられたポート番号,プロトコル(TCP/UDP)との対応関係を記述したファイルです.plamo では well-known ports(0番〜1023番)以外にも,canna/skkserv/ppxp/wnn などにポートを割り当てています.
 shadow 暗号化された各ユーザのパスワードが記録されているファイルです.root 以外見ることはできません.
 shadow- shadow ファイルに変更(adduser でユーザを追加)があった場合の,変更前のバックアップファイルです.
 shells ログインシェルとすることができるプログラムのフルパスを記述します.登録されていないシェルプログラムをログインシェルにすることはできません.
 skel/ ディレクトリ plamo-3.x ではディレクトリ内は空です.通常このディレクトリには,新規に作成されるユーザのホームディレクトリに配置される標準的なドットファイル類の雛型が置かれますが,plamo では /etc/template/ディレクトリに置いています.
 slip/ ディレクトリ SLIP(Serial Line Internet Protocol)ログインのための設定ファイルが置かれています.SLIP はシリアル回線上で TCP/IP 接続を実現するプロトコルです.
 snooptab ttysnoop/ttysnoops の設定ファイルです.ttysnoop はクライアント/サーバ型の,ユーザがログインしている端末を snoop(watch)するプログラムです.ttysnoop を使うと,クライアントとサーバの二つの端末は同じ状態となり,各キーボードで何かをタイプすると両方の画面(の同じ位置)に表示されます.
 ssh/ ディレクトリ OpenSSH の設定ファイルなどが置かれています.
 sudoers /usr/bin/sudo コマンドを実行できるユーザの指定や,sudo の実行を許可されているユーザが実行できるコマンドの制限などを設定するファイルです.他にエイリアスの設定セクションもあります.「sudoによるスーパーユーザーアクセスの限定的な移譲」が参考になるでしょう.
 syslog.conf カーネルやアプリケーションから syslogd を介して出される様々なメッセージを,カーネルあるいは,どのアプリケーションからの,どういった種類のメッセージは,どのログファイルに記録するか,をこのファイルで設定します.
 template/ ディレクトリ /etc/skel に代わって,ユーザのホームディレクトリに配置されるドットファイルのテンプレートが置かれています.
 termcap termcap(TERMinal CAPability)は,ターミナルの capability(機能)を列記したファイルです.tcsh,bash,vi 等々,すべてのカーソルベースのアプリケーションは,termcap を使ってスクリーン上でのカーソル移動や,その他のスクリーン関係の処理を行ないます.最近のアプリケーションやライブラリでは,termcap の替わりに terminfo(/usr/lib/terminfo/ 以下のターミナル名の頭文字のついたディレクトリ以下に配置されるターミナルタイプ毎の terminfo データベース)を使います.
 termcap-BSD /etc/termcap で欠落している kterm エントリを加えたものです.
 ttys 端末の設定ファイルです.plamo では,getty による loguin: プロンプトを表示する端末の起動は,/etc/inittab によって行なわれます.
 utemp@ /var/run/utmp へのリンクになっています.utmp は,現在システムにログインしているユーザのリストを記録しています.(ログについてを参照してください.).ユーザーのログイン名を出力する lognameコマンドや, who コマンド,users コマンドなどは,このファイルを参照して情報を返します.その他にも様々なプログラムで利用されます.
 vfontcap Vector Font とは,Windows でいうところの TrueType Font のことです.VFlib(Vector Font を使うためのライブラリ)を X サーバに組み込むと,TrueType Font を X 上で使うことができます.vfontcap(Vector FONT CAPability)は vector font の機能を設定するファイルです.
 w3m/ ディレクトリ w3m(Web wo Miru,テキストベースの Web ブラウザ)の設定ファイルが置かれています.
 wtmp@ /var/log/wtmp へのリンクになっています.wtmp には,wtmp が最後に作成された時点から現在にいたる,ログインしたすべてのユーザのリストが記録されています.(ログについてを参照してください.).who コマンドや,users コマンドで file として指定されるのは通常 wtmp です.
 yp.conf.example ypbind(NIS ドメインのサーバを探して接続し,その NIS バインド情報を保持する)の設定ファイル yp.conf のサンプルです.
 zprofile@ /etc/profile へのリンクになっています.zsh はログインシェルとして起動された場合,次の順で設定ファイルを読み込みます.~/.zshenv,/etc/zshenv → ~/.zprofile,/etc/zprofile → ~/.zlogin

Plamo Linux システムの起動/終了/再起動プロセス   

標準的な方法で /sbin/init が起動してから login: プロンプト,あるいは xdm の login: が出るまでの流れと,システム終了までの流れを説明します.

     電源 On 
      ↓ 
     BIOS の起動
      ↓ 
     ブートローダ LILO あるいは GRUBにより起動するシステムを決定
     ( /etc/lilo.conf または,/etc/grub.conf )
      ↓
     kernel の起動(LILO あるいは GRUB で指定される vmlinuz)
      ↓
     /sbi/init の起動

カーネル起動後初めてのプロセスとして /sbin/init が起動されます.
/sbin/init は /etc/inittab をまず読み込み,/etc/inittab の最初の,

       # Default runlevel.
       id:3:initdefault:

このランレベルを設定している部分に書かれた id:<number>: によって, 1 はシングルユーザモードで,3 はマルチユーザモードで,4 は xdm(X Display Manager)の X-window only で起動作業を開始します.

/etc/inittab には,その他の動作も設定されています.

     Ctrl+Alt+Del の場合,
       # What to do at the "Three Finger Salute".
       a::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t5 -rf now

     ランレベル 0(init 0),システム終了の場合,
       # Runlevel 0 halts the system.
       l0:0:wait:/etc/rc.d/rc.0

     ランレベル 6(init 6),再起動の場合,
       # Runlevel 6 reboots the system.
       l6:6:wait:/etc/rc.d/rc.6

指定されたランレベルによって,/etc/rc.d/ 以下のどの rc ファイルを実行するかが決まります.

マルチユーザモード(ランレベル 3)での起動

シングルユーザモード(ランレベル 1)での起動

再起動(reboot)と 終了(halt)(ランレベル 6)   

xdm の X-window only で起動(ランレベル 4)   


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