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[plamo:03920] Re: [Q] modem speed



ども、cyberです。

> PCMCIAだとモデムは単にserialデバイスとして扱われるので通信状況を
> 確認するにはATコマンドで確認するしか無いということですかね。

そうなると思います。
マシンが関知しているのはシリアルポートまでですから、
あとはモデムの管轄ですね。

モデムは初期化に使うATコマンドの設定次第で、
接続時に返すメッセージを、モデムーモデム間の通信速度でも、
モデムーDTE間の通信速度でも、どちらでも選択して表示できたはずです。

さらに言うと、モデムは内部に各種設定変更を記憶する不揮発メモリ
を持っているようなので、
(各種ATコマンドで設定を変更した後、例えばAT&Wコマンドを使えばその設定を
	内部設定記憶用不揮発メモリにセーブしておけます)
とりあえず「ATZ」とコマンドを打てば、以前の設定情報がモデム設定として
ロードされ、とりあえず使えるようになる場合が多いみたいです。

つまり、お手軽設定でモデムをセットアップした場合、
ATZ一発打って、そのまま初期化完了とみなし、あとはパルス回線なら
ATDP XXXX-XXXXか、プッシュホン(トーン回線)ならATDT XXXX-XXXX
(XXXX-XXXXは相手先電話番号)という感じで電話をかけているだけというケースも
結構多くなっているんじゃないでしょうか。
#最近のモデムは高機能だから、ATDPもATDTも使わず、ただATDコマンドだけで
#パルス回線かトーン回線かを自動認識させて電話をかける場合もあると思う…

僕も最近は、以前にパソコン通信をやってた頃みたいにATQ1C1V1E1X4とか、
わざわざ打つことはなくなりましたから。

きっと、Windows上で動かしている時も、単にモデム間の接続が完了した時に
返されるリザルトコード、「CONNETCT XXXXX」というメッセージを
読んで表示しているだけだと思います。

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ちょっとATコマンド解説
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ATコマンドは、モデムーモデム間の接続が行われていない状態
(いわゆるコマンドを受け付ける、「コマンドモード」の時)
に、モデムにコマンドを送る方法で、ATの後に続く英数字で構成される。

また、複数の機能を持つコマンドを、連続してつなげて送り込むことも可能。
例えば、先に挙げた「ATQ1C1V1E1X4」というコマンドは、

ATQ1	(リザルトコードをパソコン側に返す{ATQ0なら返さない})
ATC1	(MNP/V.42bis時のデータ圧縮機能をONにする{ATC0なら圧縮OFF})
ATV1	(リザルトコード表示方法を「CONNECT」等の英単語にする
		{ATV0なら数字でリザルトコードを返す})
ATE1	(コマンドモード時にエコーバックをONにすることで打ち込んだATコマンドが
		見えるようにする{ATE0ならエコーバックなし})
ATX4	(1200BPS以上で接続された時に、CONNECT XXXXと速度を表示する。
		また、ダイヤルトン、BUSYトーンの検出を行う)
というコマンドを連続して打ち込むのと等価。

今回のケースのように、モデム間の通信速度ではなくて、モデムとパソコンの間の
通信速度が表示されてしまうケースでは、V.42規格になって追加されたコマンドで
AT\Vnというのがある。

AT\V0	(通常のリザルトコード{通信速度のみ表示}を返す)
AT\V1	(V.42もしくはMNPのために拡張されたリザルトコードを返す
		{通信速度と接続モードを返す})
AT\V2	(通信速度と接続モードと、さらに接続クラス番号を追加して返す)
AT\V3	(モデムーDTE{パソコン}間の通信速度を返す)

多分、不揮発メモリにはAT\V3が設定されているので、まずATZで不揮発メモリから
設定を読み、AT\V2あたりを実行して設定変更、最後にAT&Wで書き直す方法が
考えられる。

工場出荷時点での設定に戻すコマンドはAT&Fだそうなので、(Factory「工場」の略?)
いじりまわしすぎて動作がおかしくなったらまずATZ、どうにも収拾が
つかなくなったら設定データが飛ぶのを覚悟でAT&Fが使える。


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