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[plamo:06994] 制御分野




 [plamo:06976]で私が書いた以下のものは、これからそのような
ことをされようとする人の方にも、また、Linuxでその分野のアプリケーシ
ョンを開発して下さっている方にとってもよくないので、訂正しておきます。

> だから、逆にいえば、Linuxで開発をする必要は特にないというのが現
状です。
> しかし、何故か、Linuxで、と考えるのは、業のようなもので
云々。・・・・・

 これは、電子工作といっても、ちゃちでくだらないものを作っている私のよう
な者からいうと一面の真実で、たとえば、Cコンパイラにしろ、秋月で売ってい
る2000円の限定版で必要十分なような気がします。
 しかし、少しまっとうにそのようなことに取り組もうとすれば、確かにWin
dowsというのは困ったものであるというのは、私のような個人的に趣味でや
っている者からの立場からいっても、既にWIN3.1が出た時点で、ウインド
ウズAPIとかいうものを見て感じたことです。電子工作のみでなく、これで、
趣味でプログラムを書く時代は終わったのではないかと嘆かわしく思ったもので
した。それほど意味がわかっているというわけでもなかったのですが。
 それに、考えてみれば、ハードの資源というのはWindowsのものでもマ
イクロソフトのものでもないのだから、ユーザーが自由にハードにアクセス出来
ないというのはおかしな話です。それも、UNIXのように、セキュリティーや
マシンの安全性の為にそういう足枷を強いているとは、Windowsの場合ど
うしても思えないのです。
 それなら、資源を自由に使える他のOSを使えば済む話だと、ということにな
るのですが、市場の仕組みのようなものから、それが安易ではなく、また多くの
場合現実的なものではないというのも確かなことのようです。
 これだけ、Windowsが市場でシェアを占めると、それは単に一私企業の
営利の問題だけでは済まないものがどうしても出てくるようです。マイクロソフ
トというのは、その辺で怠慢であったような気がします。
 このようなことは、世の中の他の一般的なことにも言えることですが、私はそ
の解決方法を知りません。
 ただ、口はばったいことを言うようですが、・・・・・・ 個人的な良心は、
大きなシステムの中では何の役にも立たない、というのは現実でしょうが、その
個人が、意思を強く持つより他に仕方がないのではないか、というのも現実のよ
うな気がします。
 また、コンピューターの使用が、これからの社会で避けては通れないものだと
もしすれば、それを日常で使わなければならない人間からいくと、一私企業の思
惑や恣意などで、ろくでもないものを常に使わねばならないというのは、個人的
な趣味を離れて、人間工学的な見地からいっても、ちょっと避けなければなりま
せん。  マイクロソフト社というのは、そのような危険な可能性も秘めるほど
になっているようです。無論、その責は今度は最終的には、そのような危険性を
放置するユーザー個人個人にあるといわなければなりません。
 
 三岩幸夫さんという方が運営しておられる「Linux研究所」というサイト
に次のようなコメントがあるので、制御分野の正しい事情については、怠慢なが
ら、その記事の中の一節を引用したいと思います。

 ・・・・・・・・
 「現在のパソコンによる制御で使用されるシステムの主流は、あのマイクロソ
フト社のMS−DOSかMS− Windows9xです。
 MS−DOSは、

    ・機構が非常に単純で、I/Oポートが簡単に操作ができ、簡単手軽に
制御プログ
     ラムを作成できる。
    ・基本的に高度なGUIインターフェースを持てず、また、プログラム
開発環境が貧
     弱である。

 MS−Windowsは、

    ・高度なGUIインターフェースを装備し、また、プログラム開発環境
が(多額の現
     金をつぎこめば)豊富である。
    ・機構が非常に複雑で、複雑怪奇なデバイスドライバを介さないとI/
Oポートが操
     作ができず、そう簡単に制御プログラムを作成できない。
    ・開発システムが全てクローズで、デバイスドライバ開発はマイクロソ
フト社が許
     認可権限をもっており、マイクロソフトに現金を献金し、デバイスド
ライバ開発キ
     ットを頂いて、わけのわからない状況で苦痛に満ちた開発を行う。

 ということで、それぞれ一長一短があります。
 ところがLINUXを用いるとそれらのいいとこどりで開発ができます。
 つまりUNIXを使用すると

    ・MS−DOSのような感覚で、I/Oポートが簡単に操作ができ、簡
単に手軽に制御プ
     ログラムを作成できる。
    ・高度なGUIインターフェースを装備し、また、豊富なプログラム開
発環境が存在する。

      ・・・・・・・「LINUX研究所」
      − http://www2.famille.ne.jp/~mituiwa/


 今回、Windows98とLinuxを同時に使い始めて、今少し思ってい
ることは、LinuxがWindowsのように、その対抗手段から、Wind
owsのような環境を付け加えるというのは、はっきりとしたポリシーがあれば
いいのではないか、ということです。
 現実に自分がWindows98が同時に使えなければ、それでインターネッ
トなどにアクセスして、たとえばPlamoホームページでi810eにおける
XFree86のインストールの仕方などの情報を得ることができなければ、雑
誌などの情報だけでは、Linuxのインストールさえ出来なかったのではない
かと思えるからです。
 また、Linuxに初心者でも扱い易いものがあるというのは、とてもいいこ
とだ思います。皆誰しも、最初は初心者なのですから。
 その上で、それでもあくまで、LinuxはLinuxらしくあってほしいと
思います。
 それでなければ、本当にWindowsであってもかまわない、ということに
なってしまいますから。
  「GONOME」のプロジェクトが、大企業からの支援を受け、新たにスタ
ートをきるということです。杞憂かもしれませんが、Linux陣営としては、
企業ペースとなっておかしくなっていかないように、しっかりと状況を把握し対
処していく必要があるように思われます。

                                Takayama
  


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