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[plamo:28463] Plamo-4.22 released



Plamo-4.21 をリリースしてからちょうど 1 年経ってしまいましたが,4.2 系
の(多分最後の)メンテナンスリリースである Plamo-4.22 をリリースしました.

# a.k.a. 「まだ死んでないよ」バージョン ;-)

メンテナンスリリースということで,基本環境である gcc や glibc2 のバージョ
ンこそ更新していませんが,それ以外の部分にはかなり手を入れて,各種ソフ
トウェアの新しいバージョンに追従しているつもりですので,ぜひお試しくだ
さいませ.

このバージョンから,デフォルトのカーネルを SMP 用にしていますので,一部
の古いマシンで不具合が見られるかも知れません.また,インストーラのカー
ネルをデフォルトのカーネルと同じものにしているため,そのようなマシンで
はインストーラの起動時点でトラブルが出ると思います.トラブルの出るマシ
ンがある程度の数にのぼるようなら,別途対策を考えますのでこの ML 等に報
告をお願いします.

DVD は 1 枚,CDイメージは 3 枚組ですが,CDイメージの 1 枚目のみ,起動部
分を grub にした版と isolinux にした版の 2 通りを用意しています.grub
の方が高機能ですが,その分,環境にはシビアなようなので,grub 版で起動で
きない場合は isolinux 版を試してみてください.なお DVD には grub を使っ
ています.

最近では,udev や dbus,デスクトップ環境等々,システムが大規模で複雑に
なってしまい,Plamo のような零細ディストリビューションにはツラいことが
多いのですが,自分たちにとって使いやすい環境が無くなるのは困るので,も
うしばらくは,まったりとでも続けていくつもりです.ご興味のある方は今後
ともお付き合いくださいませ.

-------
こじま

以下,README.EUC の該当部分を転載しておきます.

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Plamo-4.22 について(2007-10-02)

・CDイメージは 3 枚組みです.1枚目のみ,CDboot部を isolinux にした版と
  grub にした版の 2 種類を用意しています.CDboot 部以外の内容は同じなの
  で都合のいい方をご利用ください.

  grub の方が高機能(HDDのカーネルを起動することもできる)ですが,環境に
  よっては正しく起動できないこともあるようです.

  DVD イメージは 1 枚のみで,起動部は grub を用いています.

・Plamo-4.2, 4.21 とできるだけ互換性を保ちつつ,Plamo-4.21 以降に更新さ
  れた各種パッケージを更新しました.

- カーネルは 2.6.22.9 に unicon と swsuspend2 パッチをあて,SMP 用の設
  定でコンパイルしています.CDイメージの起動用カーネルとシステムにイン
  ストールするカーネルは同一なので,CDイメージが正しく動作しない環境で
  は,以前のバージョンのインストーラを使うなどしてインストールしても正
  常な動作は期待できません.そのような環境があればぜひPlamo-MLの方に報
  告をお願いします.

- デフォルトではカーネルのソースコードのうち make headers_install でイ
  ンストールされる /usr/include/linux や /usr/include/asm 以下のヘッダー
  ファイルのみをインストールしています.カーネルのソースコード全体が必
  要な場合,plamo/Kernel/kernelsrc-2.6.22.9_PlamoSMP-noarch-P1.tgz をイン
  ストールしてください.

- swsuspend2 パッチでハイバネーションに対応しています.ハイバネーション
  は swap パーティションに保存されるので,swap パーティションは実メモリ
  の2倍強程度必要になります.

  root 権限で /usr/sbin/hibernate コマンドを実行すれば現在の CPU やメモ
  リの状況が保存され電源断します.再起動時は,カーネルが起動した後,記
  録されたデータを読み込んで hibernate コマンドを実行した状態に復帰します.

  たいていの環境ではデフォルトの設定のままハイバネーションが可能なよう
  ですが,環境によっては正しくハイバネーションできなかったり,復帰後動
  作が不安定になることもあるようなので御注意ください.

- インストール後,root でログインし,setup コマンドを実行,一般ユーザの
  アカウントを作成して xfplamoconfig で X 環境の設定(たいていは解像度の
  設定のみで OK)をすれば X ウィンドウが利用可能になります.

- 互換性の関係でデフォルトの X サーバは 6.9 のままですが,7.2 のサーバ
  部分のみを contrib/Xserver 以下に用意していますので,新しめのビデオカー
  ドをお使いの方はこちらを試してみるといいかも知れません.

  contrib/Xserver 以下のパッケージをインストールすれば自動的にリンクを
  張り替えるようにしているので,xfplamoconfig で /etc/X11/xorg.conf を
  作る以外の設定は必要ありません.

- KDE 環境では,たまに kwin(ウィンドウマネージャ)や kicker(パネル)が落
  ちることがあるようです.気にはなっているものの,環境に依存したり,再
  現性が乏しいために解決に至っていません.

- GNOME 環境では「音量メータ(vumeter)」,「Manage Printing」が機能しな
  いようです.

- CUPS を採用しているので,プリンタの設定は http://localhost:631/ に
  ブラウザで接続して行うことができます.

- セキュリティ関連の問題で,英語版の OOo-2.3 を収録しています(日本語版
  は未リリースなので).メニューバー等が英語のままですが,ドキュメントや
  プレゼンテーションに日本語を使うには支障ありません.日本語版が公開さ
  れ次第パッケージ化しますので,必要な方は差し替えてください.


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[plamo:28467] Re: Plamo-4.22 released, jun kuwamura
[plamo:28537] Re: Plamo-4.22 released, Mikio Tomioka

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