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[plamo:00050] Hello Plamo!! ( report Plamo for chandraII )



はじめまして、中本 賢一と申します。

  先ほど、メーリングリストに登録させて頂きました。
  どうぞよろしくお願い致します。

  ソフトウェア・デザイン 12 月号を購入して先週の金曜日の夜
 Plamo linux を ChandraII ( ThinkPad 235 ) にインストールし、
その顛末記をまとめました。

  少し長いのですが、現在自分の Web ページを公開する環境も
ないので、メールにて報告させて頂きます。note PC への
インストールの参考になればと思います。また、Web ページと
して公開する日がきましたら、是非公開したいと思っている
文章でもありますので、「ここらへん、もっと細かいほうがええ
なあ」とか「ここは間違い!」みたいなところがありましたら、
ご指摘下さい。

では、興味のあるかた、御覧下さい :-)

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● Plamo 以前

    slackware 3.4 をインストールして使っていました。

    # さらにその以前は凸版「 linux 入門」からまさに「入門」して :-)
    # ThinkPad 530CS に slackware をインストールしていました。

    特に不満はなかったのですが、最近大阪の linux install 勉強会、
  lilo に参加して、 Plamo が面白そうと感じ、思い切ってインストール
  に踏み切りました。

    もともと日曜大工や草野球のように linux を楽しめたらなあ、と
  思っていたので、ソフトウェアデザインのこじまさんの記事を読んで
  ますます「これで行こう」と思った次第です。


● 環境、および用途

  マシン : ThinkPad 235 ( 98 年夏モデル :-)
            memory 96M
            HDD    3.2G

  使用する PCMCIA card : JITI D-link Ethernet PC card DE-660
                         Adaptec APA1460-A SCSI card
                          それに Taxan の 8 倍速 CD-ROM プレーヤをつないで使用
                         Compact Flash + PCMCIA アダプタ

  用途 : ・ mule での文章書き
         ・ mule+mew ( IM ) でのメール書き、送受信 
         ・ xcalendar でのスケジュール管理
         ・ netscape 
         ・ 時計
         ・ ディジタルカメラで撮影した画像の表示・加工 ( GIMP )
         ・ network トラブル対応
         ・ 思いついたら使う TeX
         ・ 何かの時に使うかも知れない magic point
         ・ 時々使う sound 再生
         ・ 住所管理 ( 予定 ^^;;;;; )

  以上を目指して ( なんてクライアントな奴… )、Plamo にチャレンジ!!

  HDD のパーティション : 
         ・ ハイバネーションのための DOS 領域 :  140M
         ・ linux swap : 32M
         ・ /     : 1G
         ・ /home : 2G くらい


● たまには計画をたてよう

    Plamo の CD-ROM が手に入り、LC98 にも参加しようというのだから、
  これはインストールしないわけにはいかないでしょう。
    こじまさんの文章を読んでいても、これは絶対にインストールしなくては
  ならない、と妙な意識がむらむらしてきてしまいました。
    そんなわけで、初めて slackware 以外のディストリビューションにチャレンジ
  です ^^;;;
    ( といっての、国違いの親戚ですね :-)

    しかし、仕事のデータも、多少とはいえ入っているし、lilo のメールも
  たまっているマシンを奇麗に入れ換えるにはデータのバックアップくらい
  しなくてはならない ( 妙に孤独な気持ちになる )。

    たまには落ち着いて計画をたててから作業にとりかかろう。
  ( 普段の計画性のなさを顧みるに、自分なりにいかに慎重かが伺える決心
  ではある )

    で簡単な作業項目をあげてみました。

    ・ バックアップをとる。

       $ tar cfz xxxx.tar.gz xxxx ( ディレクトリ名 )   

       とするとそのディレクトリ以下がまとめて一つのファイルになるので
       ホームディレクトリを固めてしまって、それを会社のマシンに ftp で
       おいておく。休み明け、自分のマシンに落して適宜利用できるようにする。
         そのほか /etc 以下のいくつかのファイル ( XF86Config, network.opts
       etc. ) はインストール後すぐ使いたいので、手持ちの Compact flash に
       PCMCIA アダプターを使って移しておく。

    ・ HDD を奇麗にしてしまう。
          といっても fdisk コマンドでパーティションを解放することしか
        考えていなくて、フォーマットは確かインストールの最初の段階で
        あったはず、だよなあ…、などとぼんやりとだけ思う。

    ・ DOS フォーマットの HDD 領域にハイバネーション領域を作成する。
         そのためには DOS をインストールするか、 linux の fdisk コマンドで
        MS-DOS のパーティションを作ればいいのではないか、しばらく考えるが、
        結論 : やってみなければわからないな ( 下手な考えなんとやら ) 。
          chandra II はメモリを 128M まで認識する ( メーカ保証は 96M だけど ) 
        らしいので、将来増設しても 140M くらいあれば、まあ足りるかな、と。
        # 今は 96M。

    ・ インストールしてみる。

    ・ XF86Config をコピーして X の動作を確認する。

    ・ ハイバネーションや、サスペンド、レジュームを確認する。

    ・ PCMCIA を確認する ( 手持ちのカードを認識してくれるかどうか )

    ・ 日本語環境 ( mule, Xcalendar etc. ) を確認する。

    ・ もろもろの環境設定ファイルなどを確認する。

    こんな感じかな、と自問自答するも、途中で冷静に項目を検討するのが
  嫌になって、とにかく作業に着手しました ( って、それではいつもと、
  変わらんやんけ… )。


● バックアップしよう

    金曜日の終業前に /home/nakamoto を tar で圧縮。会社のマシンにこっそり
  ftp して火曜日には消すから、ごめんね、と心の中で謝っておきます。
    こういう気持ちはほとんど願かけのようなものなので、適宜やっておきましょう
  ( って誰にゆってんだよ )。
 

● fdisk してしまう

    その日の晩、家に帰り、食事を済ませ、子供も寝静まった頃、とりあえず
  バックアップのようなことはやったのだと自分に言い聞かせながら、勇気を
  出して

  # fdisk 

  を実行し、HDD 上にある全てのパーティションを削除しました。
  ( メニューで 「d」を入力、パーティション番号を選択を繰り返す )
    そして作成した Plamo の bootdsk の note PC 用のものを
  FDD に入れてマシンを起動します。


● ハイバネーション領域作成…、できなかった…。

    するとなんのてらいもなく、しばらくのメッセージ表示の後、

  boot:

  があらわれるので、enter key を押してまたしばらくメッセージを
  眺めた後に

  login:

  と出るので root と入力してコマンドプロンプトに入ります。で、 

  # setup

  と入力してインストール画面に移ります。まず、メニューの中から

  fdisk 

  を選択しました。で 140M の DOS 領域と 32M の linux swap と
  1G の / 用のlinux native、残りを /home 用の linux native
  を作成しました。

    さて、ここでハイバネーション領域を作ろうと思い一旦 Plamo
  のインストールを中断して、マシンを reboot して BIOS 画面に
  入ります。メニューを辿って「ハイバネーション領域の作成」を
  実行しようとするのですが「 HDD に異常があります」というような
  メッセージが出てハイバネーション領域は作ることができません。

    DOS でフォーマットしていないから当然なのですが ( chandra II は
  DOS の領域を探してそこにハイバネーション領域を作成します )、DOS を
  インストールせずに fdisk で指定しただけでできないかな、と思って
  いたことと、あまり追いかけてインストールの時間がなくなると辛い
  ので、Plamo のインストールに戻りました。


● ひとまず Plamo をインストールしてしまう

    でまた、bootdsk からインストールを開始、して約 30 分後。
  お勧めの note PC のパッケージ集団を選んだので、実質手を動かすの
  はその間、15分くらいでしょうか。もっと短いかも…。

                    終っちゃいました ^^;;;;;

    どうやら PCMCIA も問題なく認識している。 CD-ROM もマウントできる。
  Compact Flash もマウントできる。

         ひょっとすると、カーネルの再構築も必要ない… ^^;;;;;;;

                        ががーーん。

    へこへこと Compact Flash に置いてあった XF86Config を所定の位置に
  コピーして X と立ち上げると、これまでの僕の使っていたフォントより
  小さなフォントの kterm が立ち上がっているのは少し気になったのですが、
  とにかくいけているらしい。


● ハイバネーション領域作成、再び

    そうなったところで、よっしゃ! ここまで来たら linux については

                    勝ったも同然!! ( ちょっと嘘… )

  なので意地でもハイバネーション領域を作ろう、と思い、しょうがないから
  MS-DOS のインストールをしようと決意。DOS をインストールした上に、
  ハイバネーション領域を作るには 140M より大きな領域が必要だろうから
  また HDD を奇麗にしてしまおう。

    再び 

  # fdisk 

  でもって全ての領域を削除。MS-DOS のインストール用起動ディスクを FDD に
  入れて再起動、すると…。

    当然といえば当然なのですが、HDD 上に MS-DOS をインストールするために
  フォーマットされた領域がないから、「フォーマットをするか」と聞いて
  くる。「はい」とと答えると「DOS 基本領域」だとか「拡張領域」だとか
  作るのはどれだ、と聞いてくるのでよくわからなまま「DOS 基本領域」を選択。
  すると次に、どれだけの容量をフォーマットするか、と聞いてくる。

                                ん?

  と思う。ひょっとしてここでフォーマットだけして、特にインストールをせずに
  おいておくことで、ハイバネーション領域ができるんではないかな?

# この段階で、先にハイバネーション領域ができなかったのは、フォーマットして
# いなかったからではないか、と気付く ( おそい、っちゅうの… )。

    で 140M だけフォーマットしてインストールを中止。FD を抜いて再起動を
  かけながら BIOS 画面に移って、再びハイバネーション領域作成まで辿ると

                をを、ハイバネーション領域が作成された!!

    再び、ここまできたら…。

                    勝ったも同然!! ( ちょっと嘘… )

    そして改めて Plamo linux のインストールに乗り出して行きます。


● インストール、できちゃった

    あとのインストール自体は全然簡単。

    swap を作ったり、パーティションのマウント先を設定したり、slackware と
  同じだし、メッセージは日本語だし。SVGA の X サーバを選んで、お勧め
  パッケージを選んでしまえばあとはどんどんインストールが進みます。そして、
  モデムの設定  ( 内蔵のものはないので、設定せず )、マウスの設定 ( PS/2 を
  選ぶ )、ネットワークの設定 ( 後でできるだろうと思い、ホスト名以外は指定
  せず )、タイムゾーンを選びインストール終了。


● さてさて

    さてさて、これで終りなのかな、楽勝すぎるなあ、と思っていました。
  しかし、世の中、厳し過ぎないまでも、楽すぎることもない。

    GIMP や Netscaep ( jcomunicator )、MagicPoint もパッケージから
  インストールできてしまったので、なんて楽しいんだろうと思ったり
  していましたが、少し問題がありました。

    普段使っている 10 base-T の PCMCIA カードの認識に失敗してしまい
  ます。ありゃあ? 

    インストールの段階で network の設定をさぼったからだろうか、と思い
  つつもそれ  だけのためにインストールをやり直すのもなんなので、PCMCIA-cs の
  ソースがないかな、と思ってディスクの中を探したところ、.tar.gz の
  ファイルがあったので、それを展開して make して、ether の設定を
  加えてインストールしなおして reboot すると無事に card は認識され
  ました。network.opt のファイルを /etc/pcmcia/ にコピーして

   # /sbin/cardctl scheme xxx

  などを試してみてひとまず、有効なようなので、安心。
    あとはクライアント野郎にかかせない dhcpcd のパッケージもちゃんとある
  のでそいつを installpkg コマンドでインストール。

    さて、次は一通りの環境の確認を、と思って xcalendar を立ち上げようと
  思ったところ、あら、入ってない。おすすめパッケージ集団の中になかった
  わけだ。ふむふむ、と思って CD-ROM の中にパッケージはないのかな、と
  探したところあったので、 installpkg コマンドでインストール。
    リソースファイルをいじって、見ためは英語版だけれど、kinput2 で日本語
  入力可能な状態にして、満足。

    それから mule もフォントが小さいなあと個人的には思ってしまうので、
  そのへんの設定ファイルもごそごそいじってお気に入りの大きさにする。
  こういう環境の設定に集中できるのも PJE から Plamo にいたるまでに
  コメントまで充実した設定ファイルがあればこそ。

                         開発者の皆様に感謝。


    これでだいたいの作業は終了。

    ここまでで 21 時から始めて、1 時くらいになっていました。

    翌日 lilo ステッカーをはって、ますます linux マシンらしくなりました :-)
    ありがとうございます。

    あとは会社でメールの環境を満足させてひとまずは、終了。

    今残っているのはサウンドの確認です。多分大丈夫、でしょう…。

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Kenichi Nakamoto
email : nakamoto@mms.bch.ksi.ntt.co.jp
tel   : 06-446-8160
fax   : 06-225-0611


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