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[plamo:02324] How do you do.



 メーリングリストの皆様はじめまして、中村昭徳と申します。

 私は視覚に障害があり、ディスプレイの画面を見ることができません。MS-DOS
やWindowsに音声化ソフトを組み込むことでパソコンを操作しています。
 これからのメールのやりとりで、漢字を間違えたり、お返事が遅くなったりし
て、皆様にご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、何かありましたら
遠慮なく指摘して下さい。


 このメーリングリストは、Masahiko Norita <ani@jade.dti.ne.jp> さんに紹
介していただきました。

 私たち視覚障害者の間でもLinuxやFreeBSDなど、UNIX系の話はよく話題になり
ます。
 晴眼者の方なら、操作が視覚的にできるWindowsなどのGUI環境の方が便利に思
いますが、私たち視覚障害者にとっては、Linuxのような、CUI環境の方がやはり
使いやすいです。

 私の場合、文字の入力や住所管理、インターネット関係のことまで、ほとんど
はMS-DOS上で行っています。最近、Windowsの音声化技術も進歩してきていて、
私たちが使えるアプリケーションも増えてきてはいます。私も積極的にWindows
を使っていきたいと思っているのですが、日常の作業は、やはりMS-DOS上で行う
方が快適です。

 1週間ほど前に、同じ視覚障害者の友人から、Plamo LinuxのCD-ROMを譲り受
けました。このCD-ROMの中には、視覚障害者が自力でPlamo Linuxのインストー
ルができるように改良されたbootdskが入っていて、私はこのブートイメージを
使ってインストールを試してみました。
 このブートイメージは、普通自分自身のディスプレイに出力される情報を、
RS232Cへ出力してくれます。

 私がPlamo Linuxをインストールする際は、パソコンを2台使います。2台の
パソコンの間は、あらかじめシリアルのクロスケーブルで接続しておきます。
 今回インストールを試したパソコンはIBMのAptiva 740で、端末側はNECの
PC9821XA200 W30Rです。端末側の98はMS-DOSが動作していて、音声化ソフトが組
み込まれている状態です。実際のインストールの際には、ETVという通信ソフト
を起動します。このETVはVT100をエミュレートしていて、ETVに出力されるメッ
セージが音声で読み上げられ、端末側のキーボードを使ってメニューの制御を行
うことができるようになります。


 さっそくインストールを開始しました。電源を入れると、しばらくしてFDDに
対するアクセスが2秒ほど聞こえて、そこで停止します。リターンキーを入力す
ると、今度は30秒以上の長い間にわたってアクセスが続き、再び停止します。
失敗したかと思っていると、"Welcome Plamo Linux"などの英語によるメッセー
ジが端末側に表示され、音声で聞き取ることができます。
 ログインプロンプトが表示されるので、"root"と入力すると、めでたくログイ
ンができました。

 さっそくfdiskやsetupコマンドを試したのですが、音声で読みとることは全く
できませんでした。おそらくこのコマンドはグラフィック表示なので、音声で読
みとれないのだと思います。
 この問題は、fdiskの代わりにjfdiskを、setupの代わりにsetup2を使うことで
解決しました。
 jfdiskはとても使いやすく、これなら私たちにも簡単に使えます。setup2の方
は、罫線などの余分な情報が出力されるため、かなり使いにくい部分もあります
が、なれればなんとかなる程度です。

 領域の確保やswap領域の設定、インストール先ドライブの設定などは順調に進
み、インストールもとメディアの選択で、CD-ROMからのインストールを選びまし
た。問題が発生したのはそのときです。マウント中にエラーが発生しましたとい
うメッセージが出て、CD-ROMからのインストールができません。

 結局、何度試しても同じで、Niftyの会議室や友達に相談して、いろいろ試し
ているのですが、まだ解決にはいたっていません。

 友達から、ログイン後に、

    mount /dev/hdc /cdrom -t iso9660

としてみたらどうかとのアドバイスを受けて、さっそく試してみました。マウン
トには成功して、lsやcatを実行してCD-ROMの内容を覗くことができるようになっ
たのですが、インストールのときには同じ現象が発生して、やはりインストール
ができませんでした。

 ちなみに、FreeBSD 2.2.8もインストールしてみました。FreeBSDも同じような
方法でのインストールが可能で、自力インストールに成功しました。CD-ROMの認
識も問題なくできました。


 実はこの秋頃に、視覚障害者でも使えるLinuxが発売されるとのことで、lynx
やmuleなども音声で使えるようになるそうです。そうなればわざわざ2台のパソ
コンを使わなくてもいいことになり、私個人はすごく期待しています。そのため
にも、なんとかPlamo Linuxを入れて、設定法などを勉強しておきたいと思って
います。


 説明が長くなりました。現在の状況は以上です。よろしくお願いします。

Follow-Ups
[plamo:02325] Re: How do you do., KOJIMA Mitsuhiro
[plamo:02326] Re: How do you do., Ryutaro Matsushita

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