[plamo:27464] nsupdate & sendmail

[早間]

早間です。

plamo では sendmail が標準の MTA で無くなってから随分経っています。
未だに sendmail を MTA として使用している plamo 3.X のホストで

nsupdate を使用すると sendmail が /var/spool/mqueue の更新が出来な
くなって /var/spool/mqueue にあるメールを送信できなくなります。

何か、ヒントがあれば教えてください。
(いずれ換装されるのですができたら「スッキリ」したいのです）

環境 nsupdate (bind-9.3.1)
     sendmail-8.13.7
     openssl-0.9.7j
     cyrus-sasl-2.1.21
     linux-2.4.33
     dhcp-3.0.3

   サーバは dmz(192.168.1.12) lan(192.168.20.12) の双方にネット接
   続しており 
     dhcp
     MTA
     named
   が働いています。
      named.conf で view を３つ指定しています。view は 次の
        外部
        dmz       match-clients { 192.168.1.0/24 }
        lan       match-clients { 192.168.20.0/24 }
      の区分です。
  このホストは 2001/10 月にplamo 3 をインストールしたもので、その後
  上記の アプリケーションを更新してきました。
  
現象 
   sendmail が mqueue でのデータ更新(書き換え)が出来なくなります。
   /var/log/messages には下記のログが残ります。
   Aug 17 09:44:03 myhost sendmail[23736]: k7H0i2LX023696:
       to=user@example.jp, delay=00:00:01, xdelay=00:00:00,
        mailer=smtp, pri=120455, relay=tohost.example.jp.
        [192.168.1.33], dsn=4.0.0, stat=Deferred: 
        421 4.3.0 collect: Cannot write ./dfk7H0i3wh004777
        (bfcommit, uid=0, gid=101): No such file or directory

   /etc/group には 101 と言う gid は登録されていません。
   /var/spool/mqueue は
   drwxr-xr-x 2 root  root  7168 Aug 17 12:25 mqueue/
   で、格納されているファイルのモードは 600 で 所有者はroot group
   はsmmsp (sendmail 用ユーザ)です、 

        sendmail ユーザ smmsp は uid 77
                 group  smmsp は gid 77

   sendmail の再起動をしても復旧しません。何度か再起動を繰り返すと
   復旧することがありますが、理由がわかりません。なお、サーバの再
   起動を実行すると復旧します。

上記現象を誘発する処理
  下記のコマンドを nsupdate で実行すると発生します。
    server 192.168.1.12
    zone example.jp dmz
    update add someuser.example.jp 3600 A 192.168.20.210
    send
    zone 20.168.192.in-addr.arpa. dmz
    update delete 210.20.168.192.in-addr.arpa. PTR src210.example.jp.
    send
    zone 20.168.192.in-addr.arpa. dmz
    update add 210.20.168.192.in-addr.arpa. 3600 PTR someuser.example.jp.
    send
    server 192.168.20.12
    zone example.jp lan
    update add someuser.example.jp 3600 A 192.168.20.210
    send
    zone 20.168.192.in-addr.arpa. lan
    update delete 210.20.168.192.in-addr.arpa. PTR src210.example.jp.
    send
    zone 20.168.192.in-addr.arpa. lan
    update add 210.20.168.192.in-addr.arpa. 3600 PTR someuser.example.jp.
    send

    更新を dmz lan の片方だけにしても発生します。
    zone の指定時に in dmz のように in を付けても変わりありません。
    zone の指定時に view の設定を付けないとこの現象は発生しないよ
    うです。

その他
アプリケーションがカーネルまたは共用部分に保存している情報が壊され
ているのでは無いかと思うのですが調べられませんでした。

plamo 4.x の環境(view は 2)では発生していません。

plamo 3 の(となりの)機械では似た状況が発生したことがありました。
そのときは /var/spool/mqueue の内容を空にしたところその後起きなく
なっています。このホストでは nsupdate を使用していないので発生理由
は複数あると思われます。

    # nsupdate の実行が自動なので 10分ごとに queue の状態を調べ、
    # 現象が起きているときには数回 sendmailを再起動し状況を記録し
    # ています。時折復旧しますがどこか共有メモリーなどを初期化す
    # れば直るのであれば知りたいものです。
    # 仕方なく、時々 再起動 しています。

-- 早間 義博