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[plamo:33010] libfprint非サポートな一部のデバイスの指紋認証を有効化する手順



HP-840G3の指紋認証デバイスは libfprint upstreamのサポートデバイスではありません。
このデバイスを有効化するには、HPがWeb-site上でSuSE向けに提供しているLinuxドライバを
利用することになります。

Step-1) パッケージのインストール
SuSE向けrpmファイルをSlackware/Plamoで使えるように整理し直したパッケージを作成しました。
1) Validity_Sensor_Setup-4.5_136.0-x86_64-P2.txz
  バイナリへのリンク:https://yahoo.jp/box/krqeiV

libfprintにArchから(確かArch。詳細の場所は失念)拝借したパッチをあてて、libfprint upstreamの
サポートデバイスにプロプライエタリなValidity Sensor社のいくつかのデバイスのサポートを合体
させたライブラリを作りました。バイナリは以下。
2) libfprint-0.99.0_20190813-x86_64-P1.txz
 バイナリへのリンク:https://yahoo.jp/box/wwQpim
 上記2)のパッケージを自分で作ってみたい人は下記添付リンクのファイルを展開したディレクトリで
 make-libfprint-validity-patched.sh を走らせればスクリプトがソースを取りにいって、そのまま
 コンパイル&/tmp/にパッケージが作成されます。
 ただし、スクリプトは rpm2cpio コマンドを必要とするのでrpmを事前にインストールしておいてください。
 rpmのバイナリ:https://yahoo.jp/box/6W3EJy
 スクリプトへのリンク:https://yahoo.jp/box/XvZ_bz

fprintdも必要です。
3) fprintd-0.8.1-x86_64-B1.txz
 バイナリへのリンク:https://yahoo.jp/box/XF7TkC

1)2)&3)をインストール後、いくつか設定が必要です。

Step-2) libssl, libcrypto のシンボリックリンク作成
$ su -
# cd /usr/lib
# ln -s libssl.so.1.1 libssl.so.0.9.8
# ln -s libcrypto.so.1.1 libcrypto.so.0.9.8

Step-3) pam_fprintd.so へのリンク作成
# cd /lib/security
# ln -s ../../usr/lib/security/pam_fprintd.so pam_fprintd.so

Step-4) /etc/pam.d/system-auth修正、/etc/pam.d/system-local0login作成
$ su -
# vi /etc/pam.d/system-auth
 ファイルの一番上の行に下記の一行を追加する。

 auth     sufficient     pam_fprintd.so

# vi /etc/pam.d/system-local-login
 同じく下記の一行を記述したファイルを作成する。

 auth     sufficient     pam_fprintd.so

Step-5) PCを再起動後、指紋登録する
 ・PC再起動
 ・rootで通常ログイン
 ・下記コマンドで root と一般ユーザーの指紋登録をする
# fprintd-enroll
# fprintd-enroll <User-Name>
 (一般ユーザーの指紋登録も行います。)

これで次回リブート後には指紋認証ログインができるようになります。
わたしの環境だけかもしれませんが、ログイン時に指をなぞることを促す
メッセージが何も表示されませんでした。おかしいなと思いつつ、指をなぞると
ログインできたので良しとしてます。(適当)

蛇足ですが、ThinkPadの指紋認証センサーは認証待ち状態のとき「緑色」に点滅
します(すくなくとも私のX250は光ります)が、HPのセンサーはまったく点滅など
しません。このあたりはThinkPadのほうが分かりやすいかなと。

ということで、上記のインストールにより、非サポートだった
vfs495(ID: 138a:003f) <--HO840
vfs301(ID: 138a:0005)
vfs451(ID: 138a:0007)
vfs471(ID: 138a:003c)
vfs491(ID: 138a:003d)
vfs5111(ID: 138a:0010)
vfs5011(ID: 138a:0011)
vfs5131(ID: 138a:0018)
も使用可能になるはずです。(ID 138a で始まるデバイスはすべて Validity Sensor Inc.社のデバイス)

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JW < shin1.abe@xxxxxxxxx >
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