[plamo:33014] fingerprint-GUIのインストール

[ABE Shin-ichi]

fingerprint-GUIをPlamo7.2preな環境にインストールした記録を情報共有します。
Slackwareではそれほど苦労せずにインストール出来ていたので、Plamoでも大きな問題はないだろうと
少しなめてかかっていたと思うんですが下記の通りハマりました。
ハマった順番と対処を時系列的に記録したので、冗長な文章になりました。すみません。

※既に指紋認証ログインの設定ができていることが前提です。
ソースを入手してmake 開始。
$ git clone https://github.com/Tilka/fingerprint-gui
$ cd fingerprint-gui
build開始
$ sh qmake.sh
$ make

-----------------
（トラブルその1）
../../src/../include/UserSettings.h:30:10: 致命的エラー: QtCrypto/QtCrypto: そのようなファイルやディレクトリはありません

＜その1への対策＞
qca-qt5をインストールする。
パッケージ作成して（作成詳細は省略）installpkg qca_qt5-2.1.3-x86_64-P1.txz
cat /var/log/package/qca_qt5 でQtCryptoの場所を確認すると、 /ust/include/Qca-qt5/QtCrypto/QtCrypto にあるので、
強引に /usr/include以下にリンクを張る。
cd /usr/include
ln -s Qca-qt5/QtCrypto QtCrypto

makeを再開する。
$ make

----------------
（トラブルその2）
/usr/bin/ld: -lqca が見つかりません
collect2: エラー: ld はステータス 1 で終了しました

うーん、qcaは入れたんですけど。と思いつつ、qca_qt5のライブラリを調べると、
ls -al libqca*
libqca-qt5.so -> libqca-qt5.so.2
libqca-qt5.so.2 -> libqca-qt5.so.2.1.3
libqca-qt5.so.2.1.3
なので、ライブラリの名称が関係しているのかと考えて、ここも強引にリンクを作成する。

＜その2への対策＞
ln -s libqca-qt5.so.2.1.3 libqca.so.2
ln -s libqca.so.2 libqca.so.0        
ln -s libqca.so.0 libqca.so 

makeを再開する。
$ make

----------------
（トラブルその3）
/QtCore -I. -isystem /usr/include/libdrm -I. -I/usr/lib/qt5/mkspecs/linux-g++ -o FingerprintHelper.o ../../src/FingerprintHelper.cpp
../../src/FingerprintHelper.cpp:34:10: 致命的エラー: fakekey/fakekey.h: そのようなファイルやディレクトリはありません

fakekey って何？

＜その3への対策＞
あらためて調べると、Slackwareではデフォルトでインストールされているライブラリでした。
Slackのソースツリーからlibfakekey-0.3のソースをゲットしてインストール

makeを再開する。
$ make

--------------
（トラブルの4）
/usr/include/qt5/QtCore -I. -isystem /usr/include/libdrm -I. -I/usr/lib/qt5/mkspecs/linux-g++ -o PolkitListener.o ../../src/PolkitListener.cpp
../../src/PolkitListener.cpp:30:10: 致命的エラー: polkit-qt-1/PolkitQt1/Agent/Listener: そのようなファイルやディレクトリはありません

＜その4への対策＞
これもSlackwareではデフォルトでインストールされていたライブラリでした。
Slackwareのソースツリーからpolkit-qt1-0.112.0.tar.bz2 をゲットしてインストール

makeを再開する。
$ make

----------------
（トラブルその5）
/usr/include/qt5/QtCore -I. -isystem /usr/include/libdrm -I. -I/usr/lib/qt5/mkspecs/linux-g++ -o PolkitListener.o ../../src/PolkitListener.cpp
../../src/PolkitListener.cpp:30:10: 致命的エラー: polkit-qt-1/PolkitQt1/Agent/Listener: そのようなファイルやディレクトリはありません

polit-qt-1入れたんですけど？何故？
で、cat /var/log/package/polkit_qt-1 で /usr/include以下のディレクトリ名を確認してリンクを張ってみる。

＜その5への対策＞
ln -s polkit-qt5-1 polkit-qt-1

makeを再開する。
$ make

----------------
（トラブルその6）
/usr/bin/ld: -lpolkit-qt-agent-1 が見つかりません
/usr/bin/ld: -lpolkit-qt-core-1 が見つかりません

このあたりから、段々心が折れそうになってくる。
気を取り直して、/usr/lib 以下のライブラリを確認すると、libpolkit-qt5-agent1-1* libpolkit-qt5-core-1* はあるが、
libpolkit-qt-agent-1*, libpolkit-qt-core-1* はない。
また、強引にリンクを張る。

＜その6への対策＞
ln -s libpolkit-qt5-agent-1.so.1.112.0 libpolkit-qt-agent-1.so.1
ln -s libpolkit-qt-agent-1.so.1 libpolkit-qt-agent-1.so   
ln -s libpolkit-qt5-core-1.so.1.112.0 libpolkit-qt-core-1.so.1
ln -s libpolkit-qt5-core-1.so.1 libpolkit-qt-core-1.so

makeを再開する。
$ make

!! 最後までmakeが通りました。

mkdir /tmp/package-fingerprint-gui
make install INSTALL_ROOT=/tmp/package-fingerprint-gui

su -
cd /tmp/package-fingerprint-gui
makepkg でパッケージ作成してインストール。

最後に、私の場合は、 /etc/pam.d/su の最上段に下記一行を追記しました。

auth    sufficient    pam_fingerprint-gui.so

以上です。

ただ、ここまでして fingerprint-GUI をインストールする必要が有るかというと、どうなんでしょうね。
fingerprint-GUIがなくとも指紋認証ログインはできるので。それだけで十分便利になります。
ここは各ユーザの判断とやる気次第ということで。


-- 
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
JW < shin1.abe@xxxxxxxxx >
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/