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[plamo:33475] kmscon



こじま@関心ある人もいらっしゃると思うので、こっちにも投げておこう、です。

linux-5.8 あたりから console 回りのコードにあれこれ手が入って、
従来、コンソールでの日本語表示に使っていた cjk-tty パッチが
うまく当たらなくなっています。

5.9, 5.10 と変更箇所がさらに増えていて、
全面的に改修しないと cjk-tty パッチの適用は難しそうな気配です。

そのため、日本語化コンソールの候補に、以前しばらくイジっていた
kmscon を引っぱり出してパッケージにしてみたので、興味ある人は
試してみてください。

Plamo-test/for-7.x/Kmscon/ に

  kmscon-git_20201104-x86_64-B1.txz
  kmscon-standalone_20201104-x86_64-B1.txz
  libtsm-git_20201104-x86_64-B1.txz

の3つのパッケージを置いてみました。

libtsm は必須、kmscon の2種のうち、git_20201104版がkmscon のみのパッケージ、
standalone は kmscon が利用する各種ライブラリ
(pango, glib, fontconfig, libxkbomm, 等々)も収めたパッケージになっています。

上記ライブラリが揃っているX11回りが動く環境にインストールする際は
kmscon-git-20201104-x86_64-B1.txz のみで間に合うものの、
日本語コンソールが必要とされるのは非Xな環境だし、
主な用途はインストーラだろうなぁ、、と考えて、
必要なライブラリやフォントも同梱したのが standalone 版です。

# 外部ライブラリへ依存しないようにビルドすることも可能だけど、
# 内蔵しているフォントはいかにもCJKなデザインで見苦しかったので、
# 外部のTTFを使うようにしてしまいました。そのおかげで Ctrl + +/- で
# 拡大縮小できるので、老眼にも優しいのではないかと(w

kmscon パッケージをインストールすると、2点ほどシステム環境に修正を
加えるのでご注意ください。

・/etc/inittab に kmscon 用のエントリーを追加

手動で kmscon を叩いてもいいけど、やっぱりログイン画面から動いて欲しいので
inittab を修正しています。

・/etc/pam.d/login から pam_securetty.so 行をコメントアウト

kmscon は仮想ターミナル上で動くので securetty を噛ませるとrootで
ログインできなくなるようです。

kmscon の各種設定は /etc/kmscon/kmscon.conf に記載し現状では

 login=/sbin/agetty 38400 -- - linux
 font-size=14

だけになっています。多分、font-name=XXXX で使いたいフォントを指定できるはず。

なお、仮想ターミナル上で動くことから kmscon 上から直接 X を起動する
ことはできません。

X を使いたい場合、Ctrl + Alt + F[1-5]でターミナルを切り変えてログインし、
そこから startx するか、run level4 で直接GUIモードに入る必要があります。

# X が起動した状態だと、Ctrl + Alt + F6 で kmscon の画面に入れ、
# Ctrl + Alt + F7 で X に戻れるはず。

インストーラにTTFやpangoを入れるのはどうよ、という話もありそうだけど、
X を動かすよりは楽かなぁ、、と(苦笑

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こじま


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