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[plamo:33475] kmscon
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From:KOJIMA Mitsuhiro
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Date:Sat, 7 Nov 2020 10:49:19 +0900 (JST)
- Subject: [plamo:33475] kmscon
- From: KOJIMA Mitsuhiro <kojima@xxxxxxxxxxx>
- Date: Sat, 07 Nov 2020 10:49:16 +0900 (JST)
こじま@関心ある人もいらっしゃると思うので、こっちにも投げておこう、です。
linux-5.8 あたりから console 回りのコードにあれこれ手が入って、
従来、コンソールでの日本語表示に使っていた cjk-tty パッチが
うまく当たらなくなっています。
5.9, 5.10 と変更箇所がさらに増えていて、
全面的に改修しないと cjk-tty パッチの適用は難しそうな気配です。
そのため、日本語化コンソールの候補に、以前しばらくイジっていた
kmscon を引っぱり出してパッケージにしてみたので、興味ある人は
試してみてください。
Plamo-test/for-7.x/Kmscon/ に
kmscon-git_20201104-x86_64-B1.txz
kmscon-standalone_20201104-x86_64-B1.txz
libtsm-git_20201104-x86_64-B1.txz
の3つのパッケージを置いてみました。
libtsm は必須、kmscon の2種のうち、git_20201104版がkmscon のみのパッケージ、
standalone は kmscon が利用する各種ライブラリ
(pango, glib, fontconfig, libxkbomm, 等々)も収めたパッケージになっています。
上記ライブラリが揃っているX11回りが動く環境にインストールする際は
kmscon-git-20201104-x86_64-B1.txz のみで間に合うものの、
日本語コンソールが必要とされるのは非Xな環境だし、
主な用途はインストーラだろうなぁ、、と考えて、
必要なライブラリやフォントも同梱したのが standalone 版です。
# 外部ライブラリへ依存しないようにビルドすることも可能だけど、
# 内蔵しているフォントはいかにもCJKなデザインで見苦しかったので、
# 外部のTTFを使うようにしてしまいました。そのおかげで Ctrl + +/- で
# 拡大縮小できるので、老眼にも優しいのではないかと(w
kmscon パッケージをインストールすると、2点ほどシステム環境に修正を
加えるのでご注意ください。
・/etc/inittab に kmscon 用のエントリーを追加
手動で kmscon を叩いてもいいけど、やっぱりログイン画面から動いて欲しいので
inittab を修正しています。
・/etc/pam.d/login から pam_securetty.so 行をコメントアウト
kmscon は仮想ターミナル上で動くので securetty を噛ませるとrootで
ログインできなくなるようです。
kmscon の各種設定は /etc/kmscon/kmscon.conf に記載し現状では
login=/sbin/agetty 38400 -- - linux
font-size=14
だけになっています。多分、font-name=XXXX で使いたいフォントを指定できるはず。
なお、仮想ターミナル上で動くことから kmscon 上から直接 X を起動する
ことはできません。
X を使いたい場合、Ctrl + Alt + F[1-5]でターミナルを切り変えてログインし、
そこから startx するか、run level4 で直接GUIモードに入る必要があります。
# X が起動した状態だと、Ctrl + Alt + F6 で kmscon の画面に入れ、
# Ctrl + Alt + F7 で X に戻れるはず。
インストーラにTTFやpangoを入れるのはどうよ、という話もありそうだけど、
X を動かすよりは楽かなぁ、、と(苦笑
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こじま
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