[plamo:20416] Re: CPUのCLOCK周波数について

[Shun-ichi TAHARA (田原 俊一)]

From: "H.Shiozaki" <sios_hs@yahoo.co.jp>
Message-Id: <001b01c36cb4$60abf0e0$020ba8c0@front>

> > 稼働マシンが自分で自分を測ったクロック(これをどうやって算出してるのか
> > も謎ですが、

> 私の場合には，Pentium CPU を前提に，内臓する64ビットカウンタが
> CPU_Clock でインクリメントされ，rdtsc でリードできることと，
> I8254Timer のクロック入力が，互換性のため，Timer_Clock=1193181 [Hz]
> の筈と言うことで，何とか求めています。

なるほど。

> ユーザ空間のプログラム故，中々難しいのですが。
> サンプルの結果は，233798800[Hz]　程度で，
> 精度は，BogoMIPS よりは，劣ります。
> 公称値が，より正確なのではと，質問したのです。

結局、速度を測るには、基準となる時計が合っているのか、という問題が常に
つきまといます。

ちょっと物理学もどきをかじれば、「絶対的に合っている時計」という概念が
全く意味のないものであることは明らかなのですが、少なくともどの世界に合っ
ている時計を基準にしたいのかで、かなり意味合いは異なります。

実世界での時計を基準にしたもの、となると、非常に難しいですね。i8254 が
1193181 Hz である保証なんてないですから。ようするに、このへんの周波数
は、水晶の切り方ひとつなので、誤差なんていくらでも出てくると思います。

逆に、i8254 な時計を基準とした世界で、ということであれば、あとはユーザ
空間であることの問題を解消すれば、比較的いい線行きそうです。おそらく、
起動時に検出している周波数は、かなり(i8254 な時計の世界で)実情を反映し
ているのでは、と思います。

> 再度は確認はしていないのですが，/proc/cpuinfo は，
> PC起動時のBogo-MIPS値と関連していると想像しています。

BogoMIPS 以前に、CPU 検出時にクロックを出してますね。

BogoMIPS は、"Calibrating delay loop" の名の通り、ウェイトを入れるため
の空ループの係数を出しているもので、確かに検出したクロック値と関連性が
あるはずです。どちらも、PC 内部時計という、共通の時間軸が基準になって
るので、かなりいい感じの一致をしてくれるのでは?

# これ以上深く掘ろうと思ったら、もうカーネルソース読むしかないですかね。

> MY_PCでは，PC起動時の表示では，
> Calibrating delay loop... 466.94 BogoMIPS （３回とも）
> となっており，恐らく，CPU-Clockの２倍値として，233.47MHz

CPU クロックと BogoMIPS 値の比は、すなわち、delay loop に入っている
CPU インストラクションの実行に必要なクロック数に依存していますので、
CPU の種類によって決まります。

このへんは、BogoMIPS mini-Howto (/usr/doc/JFdocs/BogoMips.txt.gz) に書
かれている通りです。

> やはり，公称値の方が，より正確なのではと，質問したのです。

いずれにしても、公称値なんてあてにならない気がします。

> Webで調べてみますと，M/Bの仕様表現として，
> CPU_Clock/PCI_Clock の仕様項目があるものがあり，
> PCI-SIG関連資料から，
> PCI 33MHzの場合は，33.333333MHzのことの様です。

なるほど。

> > Gkrellm のプラグインに、CPUクロックを表示してくれるものがありますが

> Gkrellm について，もう少し情報をお願いします。
> Web情報とかを。

http://www.gkrellm.net だったと思います。
plugins のリンクから、gkx86info を探してみてください。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
田原 俊一   jado@flowernet.gr.jp, shunichi_tahara@zenrin.co.jp
                                  http://flowernet.gr.jp/jado/
FingerPrint:  16 9E 70 3B 05 86 5D 08  B8 4C 47 3A E7 E9 8E D9
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣