[plamo:02187] Re: [ANNOUNCE]第8回LinuxSeminar 4/23 FRI

[KOJIMA Mitsuhiro]

From: Takao SHIMONO <shimono@nagano.com>
Subject: [plamo:02182] Re: [ANNOUNCE] 第8回 LinuxSeminar 4/23 FRI
Date: Sat, 3 Apr 1999 16:25:59 +0900
Message-ID: <199904030725.QAA13334@ns.nagano.com>

> > 「Linuxインストールキット 第2版」という書籍が(株)トッパンより税込み
> > 2520円で発売されました。
> >         http://www.linet.gr.jp/~koyama/linux/books/ikit2.html
> > 当日は、発売を記念して消費税込み2200円で販売を行います。
> > 購入を希望される方は、お釣りのないように代金をご用意ください。
> 
> 上のようなのは普通「宣伝」と言いませんか。

今までに Oracle for Linux の CD-ROM や Plamo、 Vine の CD-ROM 等を実費
配布したのと同様に、参加者へのサービス行為だと思っています。

上記の書籍は、書店で買うと本体価格 2400 円 + 消費税ですが、著者割引を
使って購入した分を、ほぼ原価で提供しています。

> > 協力: 国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)
> >       国際大学GLOCOMの公文所長からLinuxの発展及び普及をGLOCOMとして積
> > 	極的にサポートしたいという提案をいただきました。
> >       Linux Seminar では、この支援の一環として、GLOCOM から会場をご提
> > 	供いただいています。
> 
> スタッフにGLOCOMの人がいる(のでしょう?)のに、この仰々しい文章はいっ
> たい...。こんなところで名前を売っても、公文氏の「リクルート事件」に
> おける汚名は晴れません。

例えば、私は(財)電力中央研究所という研究機関の職員ですが、私がいくらが
んばっても、電中研の会議室で Linux Seminar を開催することはできません。
それは関係者がいるかどうかではなく、組織として、そういう目的で組織の設
備の使用を認めるか否かという判断があるからです。

Linux Seminar は GLOCOM とは無関係に、LSWG が自由にやっている活動です
が、月に一度都内で無料で開催できるのは、GLOCOM の所長である公文氏が 
LSWG の活動を理解して、支援してくれているおかげだと思っています。

> Linux Seminar Working Groupの代表の方々には以前メールで書き送ったこ
> とですが、GLOCOMは、Linuxを成立させている精紳とは異質の価値観で動い
> ている組織だと思います。

Linus の価値観は RMS の価値観とは違いますし、彼らの価値観は Bob Young 
の価値観ともまた違うでしょう。

ただ、以前のメールでも書きましたように、公文氏が述べられている、文明は
「富のゲーム(近代産業国家)」から「智のゲーム(情報革命)」へ進むという文
明進化論と、自分たちが正しい、善い、美しい、面白いと思うものを普及させ
たいという「智業」のパラダイムは、Linux がここまで普及してきた原動力を
解明する上できわめて重要な指摘だと思っています。そして、公文氏自身も 
Linux を「智業」のモデルの最も成功した例だと思われているようです。

企業が「Linux 協会」や「Linux Consortium」に会費を払って参加するのは、
情報や市場を得たいというそれなりの見返りを期待してのものでしょうが、そ
れは「取引と搾取」の論理で動く現代産業社会、すなわち「富のゲーム」のパ
ラダイムに基づくものです。

一方、LSWG が Linux Seminar を運営したり、公文氏が Linux についてマス
コミに語ったり、GLOCOM が Seminar に無償で会場を提供してくれるのは、自
分たちが「正しい、善い、美しい、面白い」と思うものを一人でも多くの人に
伝えたいという「智のゲーム」のパラダイムである「説得と誘導」に基づくも
のであり、その意味で GLOCOM の目指している方向と LSWG が考えている方向
は同じだと思っています。

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こじま