[plamo:23853] Re: ppp-2.4.2TEST報告

[Shun-ichi TAHARA (田原 俊一)]

遅くなりましたが…

From: "Satoru Kitabayashi" <chokohime2004@mercury.livedoor.com>
Message-Id: <20041008191803.67005337@mercury.livedoor.com>

> >・eth1 のドライバは組み込まれているか、モジュールなのか
> 
> モジュールです。
> eth0 も eth1 もRealTek8139シリーズのチップが載っている
> NICです。

> ・/etc/rc.d/rc.modulesに追加している記述
> /sbin/modprobe 8139too

> >・/etc/network.fixed の内容

> lo
> eth0

> >・起動後、手で pon するのではなく、ifctl eth1 up とすると繋がったりし
> >  ないか?
> 
> 繋がりません。
> eth1: device not started.
> と言われてしまいます。

> >・繋がらない場合、ps `pidof ifctld` | grep eth1 で何か出るか?
> 
> 何も出ません。

だいたいわかりました。



ええと、折角なのでちょっと詳しく説明します。

Planetを使う場合、カーネルが知っているネットワークインターフェース毎に
ifctld が常駐している必要があります。これがないと、

> eth1: device not started.

と言われます。ifctld を常駐させたり、解除させたりするのが ifup, ifdown
の仕事です。つまり、ifup がきちんと呼ばれるかどうかが鍵になります。プ
ラス、もちろん NIC に対応したドライバが組み込まれているかどうかなんで
すが。

Plamo-4.0.x で、普通ドライバモジュールを組み込む契機は3箇所です。順に、

1. 起動時に rc.modules が実行され、そこで modprobe される
2. その後、murasaki が初期化され、ここで PCI デバイスが自動認識されて
   ドライバが組み込まれる

3. 起動後、pcmcia-cs や murasaki(HotPlug)によって、活線挿抜された NIC
   のドライバが組み込まれる

となってます。

で、2 で murasaki が起きて以降は、ドライバをロードして NIC が認識され
ると、HotPlug の働きによって勝手に ifup が呼ばれ、Planet の管理下に入
ります。が、それ以前、つまり、

・ドライバを静的に組み込んでいる場合
・1. で既にドライバを組み込んでしまっている場合

の2つのケースでは、murasaki が有効になったときにはすでに NIC が認識さ
れているため、HotPlug のイベントが起きません。この場合のために、起動時
(2 より後になります)に、rc.inet1 から直接 ifup を実行して、ifctld を常
駐させることができます。/etc/network.fixed に書いたインターフェースが
これの対象になります。


というわけで、自ずと答は見えてくると思いますが、以下のどちらかを行なえ
ば正常に動くと思われます。

A) /etc/network.fixed に eth1 を追加

B) /etc/rc.d/rc.modules から modprobe 8139too を削除、
   さらに、/etc/network.fixed から eth0 を削除

B の場合、8139too.o のロードを murasaki の自動認識に任せてしまう、とい
うパターンです。将来的にドライバのモジュール名が変更になっても気にする
必要がない、という利点がありますし、最近は rc.modules での手動ロードは、
一部の特殊なドライバ以外には推奨されていませんので、B をお勧めしておき
ます。
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田原 俊一   jado@flowernet.gr.jp, shunichi_tahara@zenrin.co.jp
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